こういうときはこうする!感染症クリスタルエビデンス 感染対策・予防編

  • 新刊
定価 4,950円(本体 4,500円+税10%)
監修岡秀昭
埼玉医科大学総合医療センター准教授
編集加藤英明
横浜市立大学附属病院感染制御部/医学部血液免疫感染症内科講師
A5判・309頁
ISBN978-4-7653-1813-6
2020年03月 刊行
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内容紹介

『こういうときはこうする!感染症クリスタルエビデンス』シリーズの続編は感染対策・予防編!
抗菌薬適正使用支援の意義から職員の感染管理、施設の管理にいたるまで、感染症コントロール業務にかかわる日常の疑問について、エビデンスを整理し、感染対策分野のエキスパートが実際の治療をどうしたらいいかエキスパートオピニオンを提案する。

関連書籍 こういうときはこうする!感染症クリスタルエビデンス 治療編

序文

巻頭言

感染症クリスタルエビデンスの治療編は幸いにも好評をいただき、続編が出されることが決定した。

続編は感染制御や予防について加藤英明先生を推薦し、責任編集をお願いした。

加藤英明先生は、かつて私が所属した横浜市立大学リウマチ血液感染症内科(旧第一内科)の同門である。感染症グループではHIV診療を中心に行っていたが、当時、大学院生でもあった私は病院内の感染症コンサルテーションを始めていたところであった。その頃にリウマチグループの後期研修医として私にコンサルテーションをしてくれていたのが加藤英明先生であった。彼と診断したレプトスピラ症や腸チフスなどの症例は今でも心に残っており、そして、その後に感染症の専門家として私の後の横浜市大を背負ってくれていることは嬉しい限りである。

加藤英明先生は現在、横浜市大の感染制御部の責任者として、感染制御を主な仕事とされている。感染制御の分野では新進気鋭の1人となっている。

本書はこのような加藤英明先生の推薦による厳選された意欲ある執筆者により執筆され、加藤英明先生による細かなレビューを受けている。最後に監修をしていて私自身がとてもためになった。感染制御や感染症診療に関わる多くの方にぜひ読んでいただきたい書籍の一つである。

2019年12月
監修 岡秀昭


今回、クリスタルエビデンス第2弾の編集のお話をいただき、すぐに「感染対策」をテーマに考えました。感染対策は、感染症治療以上にエビデンスを確立しにくい分野です。アウトブレイクや術創感染症など、「起きない方がよい」ことが多く、発生率が少ない事例をさらにゼロに近づけるような努力、研究が多くなります。また、感染対策では病院の設備や空調、採用されている抗菌薬・消毒薬、手術器材など関与する因子が多く、また事務や清掃、滅菌など多くのスタッフが関与します。どれか一つを改善したら全体がよくなるということはほとんどありません。そのためか感染対策の現場にいると、根拠が明確でないプラクティスがたくさんあります。これまでこれでやってきたから、他院ではこうしている等の情報に基づいたやり方でよいのでしょうか。医学としてバックグラウンドが大切だと思うのです。だからこそ、クリスタルエビデンスでは、現状で分かっていること、どうしてもデータがないことを示した上で、自分ならこうする!を扱いたいと思いました。

そんな無理難題なクリニカル・クエスチョンに、多くの分担著者の方々に取り組んで頂きました。近年診療報酬にも入った抗菌薬適正使用支援チーム(AST)活動の数値的なメリット、インフルエンザやC.difficileなど検査陰性者の対応、肺以外の結核菌感染者の隔離、病気になった職員の休職期間、職員の抗体価検査と追加ワクチン接種、白衣の洗濯タイミング、術前のHIV検査など、日ごろ気になっていること、現場から聞かれる質問にお答えいただきました。これから悩まされることが増えるであろう多剤耐性菌検出者の感染対策についても、個室が足りない病院や、また介護やリハビリの現場でどう対応したらよいか章を割きました。データが不十分なので強いことは言えないという章もありました。医療施設の規模や役割によっては人や設備が足りないという現実もあります。ですが、現場からどうしますか?と聞かれたときに何か方針を答えなければなりません。筆者、編者ならこうする!というコメントを必ず入れています。本書が感染対策を専門とする医療職だけでなく、安全管理や病院運営、介護や在宅現場のスタッフのお役に少しでも立てれば幸いです。

2019年12月
加藤英明

目次

1章 抗菌薬適正使用支援
2章 結核・インフルエンザ
3章 救急・手術関連の感染対策
4章 手指衛生と消毒薬
5章 職員・患者の感染管理
6章 多剤耐性菌対策
7章 病院の環境整備

執筆者一覧

■監修
岡秀昭   埼玉医科大学総合医療センター

■編集
加藤英明  横浜市立大学附属病院感染制御部/医学部血液・免疫・感染症内科

■執筆者(五十音順)
飯田昌樹  横浜市立大学大学院医学研究科顎顔面口腔機能制御学
井口光孝  名古屋大学医学部附属病院中央感染制御部
加藤大三  岡崎市民病院整形外科統括部長
加藤英明  横浜市立大学医学部附属病院感染症・血液内科講師
金井信一郎 信州大学医学部附属病院感染制御室副室長
金井威   富岡地域医療企業団公立富岡総合病院薬剤部病棟グループ室長
酒井純   埼玉医科大学病院感染症科・感染制御科助教
渋江寧   横浜市立みなと赤十字病院感染症科部長/感染管理室室長
清水博之  藤沢市民病院臨床検査科部
永井徹   横浜市立脳卒中・神経脊椎センター薬剤部
根井貴仁  日本医科大学付属病院医療安全管理部感染制御室
根本隆章  石心会川崎幸病院感染制御科
原弘士   横浜市立脳卒中・神経脊椎センター薬剤部
森伸晃   独立行政法人国立病院機構東京医療センター総合内科・感染症センター
森岡悠   名古屋大学医学部附属病院中央感染制御部
森島雅世  日本医科大学付属病院医療安全管理部感染制御室
吉田明弘  福井厚生病院薬剤課薬剤課長
吉長正紘  近畿大学病院薬剤部
吉村幸浩  横浜市立市民病院感染症内科医長

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