リハビリテーション医療
-Rehabilitation Medicine Update-

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定価 9,020円(本体 8,200円+税10%)
編集平澤泰介
京都府立医科大学名誉教授
田島文博
和歌山県立医科大学教授
B5判・456頁
ISBN978-4-7653-1297-4
2007年05月 刊行
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内容紹介

21世紀に入って高齢社会が到来し、介護の重要性がクローズアップされ、介護予防の必要性も叫ばれるようになった。それとともにリハビリテーション医療をとりまく環境が大きく変わり、一般社会におけるリハビリテーション医療のニーズが急速に高まってきた。一方、科学技術の発展に伴って診断技術が向上するとともに、再生医療などの先端的な医療が大きく躍進して疾病治療の技術も高度に進歩した。
また、IT情報技術によるコミュニケーション手段の導入により、リハビリテーション医療においても他の関連医学領域との緊密な交流が急務となり、さらには国際的な情報交換が不可欠となった。

このような情勢のもと、本書はわが国におけるリハビリテーション医療の現状と問題点を、さらにその解決に向かうべき今後の展望についてまとめ、最近注目されているトピックスをコラムで紹介した。
海外からもup dateな治療法を紹介し、国際色豊かで充実した内容となっている。

序文

目次

1.わが国における医療としてのリハビリテーション
1)リハビリテーション医療・医学における現状と課題
2)急性期のリハビリテーションの課題と展望
3)回復期のリハビリテーションの課題と展望
4)地域リハビリテーションの理念と役割
●Topics 保険医療におけるリハビリテーションの課題と展望
2.廃用とリハビリテーション
1)廃用症候群の基本概念
2)臥床による影響と対策
3)高齢者の体力低下:加齢と廃用の影響
4)不動による影響
●コラム宇宙環境における運動
3.関節可動域と筋力強化の実際
1)運動器の機能解剖
2)筋力強化
3)ストレッチング
4)関節運動の動作解析:水中運動のリハビリテーション効果
●コラム 遅発性筋痛/●コラム運動器不安定症
4.中枢機能障害のリハビリテーション
1)脳卒中のリハビリテーション
●コラム大学院の役割
2)中枢性不全片麻痺のリハビリテーション(From German)
3)頭部外傷のリハビリテーション
4)脳性麻痺のリハビリテーション(From Korea)
5)認知症のリハビリテーション
●コラム 生活支援工学会
5.呼吸器のリハビリテーション
● 評価尺度の導入・標準化
6.循環器疾患のリハビリテーション
1)心疾患のリハビリテーション
2)末梢循環不全の対策
7.嚥下障害のリハビリテーション
1)嚥下障害とリハビリテーション
2)嚥下障害におけるリハビリテーションの実際―口腔ケアの重要性
8.褥創(瘡)の予防と治療 ―開放性ウエットドレッシング療法について―
●コラム 脊髄損傷者の褥瘡
9.ミオパチーのリハビリテーション
10.ニューロパチーのリハビリテーション
11.運動器のリハビリテーション
1)骨折のリハビリテーション
2)骨折後の骨癒合を促進する方法(From China)
3)骨粗鬆症のリハビリテーション(高齢者の転倒とその対策)
4)高齢者の転倒From USA
5)変形性関節症のリハビリテーション
6)変形性膝関節症患者におけるQOLの改善(From Brazil)
7)関節リウマチのリハビリテーション
8)腰痛のリハビリテーションFrom Brazil
9)脊髄損傷のリハビリテーション
10)末梢神経損傷のリハビリテーション
11)慢性疼痛とリハビリテーション
12)慢性疼痛に対する東洋医学的アプローチ
13)手の外科とリハビリテーション
14)整形外科手術における後療法(From Germany)
15)転移性骨腫瘍のリハビリテーション
12.スポーツ外傷・障害とリハビリテーション
13.障害者のスポーツ・レクリエーション
14.自律神経障害とリハビリテーション
15.生活習慣病のリハビリテーション
1)生活習慣病とリハビリテーション
2)脂質代謝異常が骨代謝に及ぼす影響
●コラム 運動療法の現場から
16.リハビリテーション看護
1)リハビリテーション看護の役割
2)脳血管障害のある患者のリハビリテーション看護
3)運動器障害のある患者のリハビリテーション看護
17.理学療法とリハビリテーション
18.作業療法とリハビリテーション
19.言語療法とリハビリテーション
20.装具とリハビリテーション
21.義手、義足とリハビリテーション
22.医師から見た義肢と装具の課題と展望
23.リハビリテーションで活用される検査法
1)神経診断学
2)電気生理学的検査法
3)高次脳機能評価
4)エコー(超音波検査)
5)神経画像診断法の進歩と今後の課題
6)Functional MRIの運動器疾患およびリハビリテーションへの応用
24.運動支援技術の進歩
1)上肢訓練ロボット
2)下肢訓練ロボット
25.高齢者の在宅復帰と在宅リハビリテーション
26.介護老人保健施設におけるリハビリテーション
27.障害者の社会復帰の問題点と展望
●コラム 太陽の家と障害者就労
28.リハビリテーション医療における医療ソーシャルワーカー

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