早期胃癌の診断
-X線像と内視鏡像の対比-

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定価 11,000円(本体 10,000円+税10%)
秋山吉照
姫路市医師会診療所名誉院長
B5判・232頁
ISBN978-4-7653-1263-9
2006年10月 刊行
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内容紹介

本書は、長年にわたり胃のX線検査と内視鏡検査を併用して臨床に携わっている著者がその自験例を提示し、X線像と内視鏡像の対比による早期胃癌診断のための指針として執筆されたものである。
わが国における死亡原因のうち胃癌によるものは、近年低下傾向にあるとはいえ、依然高率を保っており、早期発見の重要性は言うまでもない。
X線検査、内視鏡検査ともに胃癌検査の代表的なものとしてよく知られている。いわば胃癌診断における車の両輪であり、本来、各々について等しく経験を積むことが望ましい。
しかしX線検査は、かつてのように医師自らがX線撮影を行い診断を行うのではなく、撮影は放射線技師にまかせ、医師は読影のみをするケースが多くなり、医師自身のX線撮影に関する知識や経験は相対的に乏しくなってきている。さらに、X線撮影の基本について指導できる医師や読影経験の豊富な医師の高齢化により、X線撮影および診断のレベル低下を招くという問題に直面している。
本書では、各々の撮影法・読影の解説のみならず、X線・内視鏡双方からのアプローチを特徴として、著者の経験に基づいた各検査のコツなどが紹介されている。放射線科医、消化器内科医のみならず、放射線技師にとっても必携の一冊となるであろう。

序文

目次

第1部 基礎編
1章 胃X線検査法
・1 X線検査での拾い上げについて
・2 ルーチン胃・十二指腸X線撮影法の順序
・3 術後残胃のルーチンX線撮影法
2章 胃内視鏡検査法
3章 胃癌取扱い規約と早期胃癌の肉眼所見
4章 早期胃癌の診断についての考察
・1-(1) 隆起型胃癌
・1-(2) 陥凹型胃癌
・1-(3) 胃癌の経過
・1-(4) 胃潰瘍を合併する早期胃癌
・1-(5) 多発性早期胃癌
・1-(6) 微小・小胃癌
・1-(7) 表面平坦型早期胃癌
・2 胃癌診断の反省
・3 胃集検と早期胃癌
・4 姫路市医師会診療所にての胃内視鏡検査について
第2部 臨床編
手技編
・1 空気造影
・2 二重造影
・3 前壁薄層法
・4 後壁薄層法
・5 薄層状態撮影
・6 圧迫撮影
・7 噴門・体上部前壁撮影
・8 色素撒布法
症例編
・1 噴門部症例
・2 大弯側症例
・3 体部・角部・幽門前庭部症例
・4 若年者早期胃癌について
・5 高齢者早期胃癌について
・6 小早期胃癌について
・7 微小早期胃癌について

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