小児エコーの撮影法と異常像がぜんぶわかる! 腹部・体表・頭部・心臓・肺・救急を完全マスター

  • 新刊
  • 好評書
定価 6,930円(本体 6,300円+税10%)
編集日本小児超音波研究会
B5判・342頁
ISBN978-4-7653-1872-3
2021年07月 刊行
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小児エコーの正常像に続き、今度は異常像の決定版! 腹部・体表・頭部・心臓・肺・救急の超音波検査を完全マスター!

内容紹介

ベッドサイドで繰り返し実施できる超音波検査は、小児の検査として最適です。それを踏まえて前書『小児エコーの撮影法と正常像がぜんぶわかる! 腹部・体表・心臓・頭部を完全マスター』が制作されました。小児エコーに携わる第一線で活躍している医師が、エコーの実践方法をわかりやすく解説しています。

今回は、その姉妹本として、小児診療で遭遇することの多い小児疾患とその異常像について、身体の部位別や症例をもとに、描出のポイントや所見の見かたを説明しました。今回は日本小児超音波研究会の理事・監事のほか、各領域で活躍している新進気鋭のエキスパートも加わり、エコーで異常像をみるにあたって、「そういうところがポイントだったのか」、「正常像との違いはこの箇所だったのか」、「今まで知らなかった!」など撮影法のポイントをはじめ、見逃しやすいピットフォールについて、画像を多く掲載し、詳細に記しています。


■関連書籍
『小児エコーの撮影法と正常像がぜんぶわかる! 腹部・体表・心臓・頭部を完全マスター』
小児エコーの撮影法と正常像がぜんぶわかる!腹部・体表・心臓・頭部を完全マスター | 株式会社 金芳堂

序文

私たちは小児領域への超音波検査の普及を通じて、小児超音波医学の発展と小児の健康増進に寄与することを目指して、2015年に日本小児超音波研究会(http://pediatric-ultrasound.kenkyuukai.jp/information)を設立し、活動しています。第5回日本小児超音波研究会学術集会(2019年11月、徳島市)の開催に合わせ、『小児エコーの撮影法と正常像がぜんぶわかる! 腹部・体表・心臓・頭部を完全マスター』(金芳堂)を発刊しました。そして、これから一層普及に力を入れようという矢先に新型コロナウイルス感染症のパンデミックに遭遇し、現在に至っています。コロナ禍によって、私たちの生活はあらゆる分野にわたって大きな影響を受けています。第6回学術集会は1年延期を余儀なくされ、2021年11月21日に熊本市で開催予定(ハイブリッド)です。感染対策の徹底によって、小児の外来患者は激減し、小児医療は大きな岐路に立たされています。ワクチン接種が進み、国民が安心して暮らせる日常が早く戻ることを願ってやみません。

コロナ禍にあっても超音波検査の役割はますます存在感を増しています。着実に普及が進んでいることは『小児エコーの撮影法と正常像がぜんぶわかる! 腹部・体表・心臓・頭部を完全マスター』の第3刷が増刷されることにも表れています。腹部エコー、体表エコー、心エコー、頭部エコーの正常像を小児の診療に携わる医療者に広く知ってもらうことを目的にしていましたので、疾患の説明を簡潔にしたため物足りなさを感じておられた方も多かったと思います。超音波検査で最も重要なことは様々なスライス面の正常像を把握し、各領域のスクリーニング検査ができるようになることです。そして、正常像とは違う所見を見つけ出し、それが何かを解決していくことです。その解決法には超音波検査に詳しい人に聞くことが一番手っ取り早いですが、近くにいるとは限りません。その解決法の一助になるべく、この度、前著の姉妹本として、本書を発刊する運びとなりました。

今回は4つの領域に加えて、新たに肺エコーと救急エコーの領域を設けました。執筆者・協力者には日本小児超音波研究会の理事・監事に加え、各領域で活躍している新進気鋭のエキスパートに加わっていただきました。頭の先端から足の先まですべての領域を網羅しました。「こんなことにもエコーは使えるのか」、「こんなこともわかるのか」など目から鱗のことが盛りだくさんです。必ずや皆さんの日常診療のお役に立てると確信しています。

正常編と異常編を合わせて、小児医療の質の向上にご活用いただきたいと思います。

2021年5月16日
新型コロナウイルス感染症の第4波の真っただ中で
JCHO徳山中央病院小児科 内田正志
自治医科大学附属さいたま医療センター小児科 市橋光

目次

1.腹部超音波検査

①肝臓、胆嚢、胆管の疾患(神保圭佑、吉元和彦、内田正志)
肝臓のびまん性疾患
- 急性肝炎
- 肝硬変
- 脂肪肝
腫瘍
血管の異常
胆管の形態異常
- 胆道閉鎖症
- 先天性胆道拡張症
胆嚢・胆管の炎症
- 胆嚢炎
- 胆石症
- 胆管炎
胆管結石

②膵臓の疾患(神保圭佑、吉元和彦、内田正志)
腫瘍
炎症(急性膵炎、慢性膵炎)

③脾臓の疾患(藤井喜充)
腫瘍
炎症
脾腫

④腎尿路系、副腎、子宮・卵巣の疾患(岡村隆徳)
腎尿路系の疾患
- 腎の発生異常
- 腎嚢胞性疾患
- 水腎症
- 膀胱尿管逆流
- 腎腫瘍
- 尿路感染症
- 尿路結石症
- ナットクラッカー症候群(現象)
副腎の疾患
- 神経芽腫
- 副腎出血
子宮・卵巣の疾患
- 子宮奇形
- 卵巣腫瘍

⑤消化管の疾患(神保圭佑、野中航仁、余田篤、吉田光宏、内田正志、城戸崇裕)
胃食道逆流症
肥厚性幽門狭窄症
急性胃粘膜病変
十二指腸潰瘍
十二指腸閉鎖・狭窄
IgA血管炎
腸回転異常
腸重積症
絞扼性腸閉塞
ウイルス性胃腸炎
細菌性腸炎
腸間膜リンパ節炎
回腸末端炎
虫垂炎
若年性ポリープ
炎症性腸疾患
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
便秘
鼠径ヘルニア

⑥その他の疾患(吉元和彦)
腹水
腸間膜疾患

2.体表超音波検査

①唾液腺の疾患(河野達夫)
唾液腺の炎症
- 反復性耳下腺炎
- 化膿性耳下腺炎・膿瘍
唾液腺の腫瘍
- 耳下腺血管腫
- がま腫

②甲状腺の疾患(河野達夫)
甲状腺の炎症
- 急性化膿性甲状腺炎
- Graves病/Basedow病
- 橋本病/慢性甲状腺炎
甲状腺の腫瘍
- 甲状腺濾胞腺腫
- 甲状腺内異所性胸腺

③その他の体表領域の疾患(河野達夫)
頸部の疾患
- 甲状舌管嚢胞
- 菊地病(組織球性壊死性リンパ節炎)
- 頸部リンパ節炎・膿瘍
- 筋性斜頸
皮膚・皮下・結合織疾患
- 乳腺腫瘤(若年性線維腺腫)
- 鼠径部蜂窩織炎・膿瘍
- リンパ管奇形
- 血管奇形(静脈奇形;低流速)
精巣疾患
- 精巣捻転
- 精巣上体炎
- 陰嚢水腫/陰嚢水瘤
- 精巣腫瘍(成熟奇形腫)
骨・軟部組織疾患
- 股関節炎
- 骨折
- 若年性特発性関節炎(JIA)

3.頭部超音波検査

①先天異常(市橋光)
脳梁欠損
全前脳胞症
Dandy-Walker症候群
Arnold-Chiari奇形(Chiari奇形II型)

②未熟児・新生児の疾患(市橋光)
脳出血
脳室周囲白質軟化症
水頭症

③その他の疾患(市橋光)
髄膜炎

4.心臓超音波検査

①チアノーゼ性先天性心疾患(松裏裕行)
完全大血管転位
総肺静脈還流異常
Fallot四徴症
その他の疾患
- 総動脈幹症(総動脈幹遺残)
- 両大血管右室起始

②非チアノーゼ性心疾患(岡本吉生)
心室中隔欠損
心房中隔欠損
房室中隔欠損
動脈管開存
大動脈縮窄
弁の異常

③その他の疾患(松裏裕行)
川崎病
心筋症

5.肺超音波検査

①気胸(竹井寛和)
気胸

②肺炎・胸水(渕元浩二)
肺炎・胸水

6.救急の超音波検査

①手技のサポート(竹井寛和)
血管確保
気管挿管

②外傷(吉元和彦、小野友輔)
脾臓、肝臓、腎臓
骨折、異物、他

執筆者一覧

■編集者
市橋光  自治医科大学病院付属さいたま医療センター小児科)
内田正志 JCHO徳山中央病院小児科

■編集協力者
浅井宣美 茨城県立こども病院小児超音波診断・研修センター

■執筆者一覧(五十音順)
市橋光  自治医科大学附属さいたま医療センター小児科
内田正志 JCHO徳山中央病院小児科
岡村隆徳 聖マリアンナ医科大学病院超音波センター
小野友輔 北九州市立八幡病院小児総合医療センター
岡本吉生 香川県立中央病院小児科
城戸崇裕 筑波大学附属病院小児科
河野達夫 東京都立小児総合医療センター放射線科
神保圭佑 順天堂大学医学部附属順天堂医院小児科・思春期科
竹井寛和 兵庫県立こども病院救急科
野中航仁 自治医科大学附属さいたま医療センター小児科
藤井喜充 関西医科大学附属病院小児科
渕元浩二 大津赤十字志賀病院小児科
松裏裕行 東邦大学医療センター大森病院小児科
吉田光宏 八代北部地域医療センター
吉元和彦 熊本赤十字病院小児外科
余田篤  大阪医科大学附属病院小児科

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