周産期・新生児 栄養代謝の基礎知識を使いこなそう!

    定価 4,180円(本体 3,800円+税10%)
    河井昌彦
    京都大学医学部附属病院 総合周産期母子医療センター・病院教授
    A5判・166頁
    ISBN978-4-7653-1781-8
    2019年04月 刊行
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    「周産期・新生児 ステロイドを使いこなそう!」に続く、基礎知識を見直そうシリーズ第2段

    内容紹介

    周産期医療に携わる医療従事者にとって、「生まれてくる児がより良い成長・発達を遂げること」は共通の願いである。そのために、出生後早期からの「栄養」が重要であるということに疑いはない。しかし現状では、良いとする意見・良くないとする意見のどちらもが存在している。
    本書は「生化学・生理学などの基礎医学の知識が一般臨床を変える原動力になる」と考える著者が、「栄養」およびその「代謝」を「学問的に考えること」にこだわって執筆した1冊。これまでの豊富な経験から、自身の持つ知識や情報をふんだんに盛り込んだ。本書を通して、胎児新生児の理解を深め、ひいては子どもたちの予後の改善に貢献できることを願う。

    序文

    周産期医療に従事する者の共通の願いは,生まれてくる児がより良い成長・発達を遂げることであろう.そのために,出生後早期からの「栄養」が重要な役割を担っている…ということに疑問を挟む方はいないと思う.しかし,この「栄養」は手ごわいもので,よく分かっていないのが実情である.
    近年注目されているアミノ酸に関しても,「このくらいなら大丈夫!」「いやいやもっと,沢山与えた方が良いに決まっている!」「いや,もしかしたら投与が過ぎるのも問題かも?」…など,さまざまな意見が飛び交っており,コンセンサスが得られているとは言い難い.
    栄養に関するRCT でその有効性を示さない限り,エビデンスに基づいた栄養方法の確立はあり得ないが,早産児の予後は栄養以外の要因による影響も大きいため,栄養法の差異が発達予後に影響するか否かをRCT で評価することは,不可能に近い.
    そこで,本書では,「栄養」およびその「代謝」について,「学問的に考えること」にこだわってみた.生化学・生理学など基礎医学の知識が一般臨床を変える原動力になる,と信じての試みだが,本書が胎児新生児の理解を深めることに,ひいては,子どもたちの予後の改善に少しでも貢献することを願っている.

    目次

    第1章 糖質
    1.糖質に関する基礎知識
    2.胎児期の糖代謝
    3.出生後の糖代謝
    4.糖代謝異常症
    第2章 蛋白質
    1.蛋白質・アミノ酸に関する基礎知識
    2.胎児期のアミノ酸代謝
    3.早産児とアミノ酸
    第3章 脂質
    1.脂質に関する基礎知識
    2.周産期における脂質
    3.脂質と疾患
    第4章 ビタミン
    1.ビタミンA(レチノイド)
    2.ビタミンB
    3.ビタミンC
    4.ビタミンD
    5.ビタミンE
    6.ビタミンK
    第5章 ミネラル・微量元素
    1.カルシウム・リン・マグネシウム
    2.鉄(iron)
    3.亜鉛(zinc)
    第6章 新生児・早産児に対する栄養法のまとめ(実践編)
    Column
    1.インスリン分泌機構
    2.KATPチャネル異常と局所性インスリン産生腫瘍
    3.血糖値はどこまで信じられる!?
    4.乳酸は疲労物質か!?
    5.アミノ基転移反応の代表例
    6.C/N 比(カロリー/ 窒素比)
    7.リン脂質
    8.静脈栄養に伴う胆汁うっ滞(PNAC)
    9.βカロテン過剰摂取とカロテイノシス
    10.日本の歴史と脚気
    11.活性型ビタミンB6 製剤と小児神経・代謝疾患
    12.厚生労働省の見解は?
    13.マルチビタミン製剤
    14.感冒とビタミンC
    15.リンの摂取と低Ca 血症の関係
    16.早産児に対するP 投与
    17.Cナトリウム利尿ペプチド(CNP)
    18.マグネシウムと健康
    19.ナトリウム(Na)投与量

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