臨床研究立ち上げから英語論文発表まで最速最短で行うための極意
-すべての臨床医に捧ぐ超現場重視型の臨床研究指南書-

  • 好評書
定価 3,960円(本体 3,600円+税10%)
原正彦
日本臨床研究学会代表理事
A5判・204頁
ISBN978-4-7653-1734-4
2017年12月 刊行
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かつてこれほど尖った臨床研究入門書があっただろうか!??

内容紹介

「思考停止状態に陥っていないか?」「共著問題で論文がお蔵入り?」「臨床研究に統計は重要じゃない?」
数多くの臨床研究をサポートしてきた気鋭の独立系臨床研究家が放つ、渾身の問題作! 臨床研究を立ち上げて、論文作成・アクセプトまでを最速最短で完遂するためにはどうすればよいか、その極意を説く。

⇒姉妹本:『すべての臨床医そして指導医にも捧ぐ超現場型の臨床研究体験書 実践対談編 臨床研究立ち上げから英語論文発表まで最速最短で行うための極意』

序文

緒言

先生、はじめまして。著者の原 正彦と申します。

本書を手に取っていただいているということは、臨床研究や英語での論文発表に興味があるということだと思います。

先生のお考えの通り、優れた臨床医としてキャリアを形成していく中で、臨床研究や英語論文の執筆は欠かせないステップと言っても過言ではありません。なぜなら、臨床研究を行うことで論理的な思考能力や自分の行った治療の有効性に関する客観的な評価能力が養われるからです。

「臨床研究の立ち上げや英語論文の執筆など自分には敷居が高すぎて無理だ」と思っている方が多いかもしません。しかしご安心ください。誰でもコツさえおさえれば、多忙な臨床業務に従事しながらでも臨床研究と英語論文執筆をバリバリこなすことが可能です。

私が主宰する日本臨床研究学会で支援している先生方も、超現場型の非常に忙しい臨床医の方ばかりですが、研究デザインからデータの収集・解析、英語論文執筆まで、完全にゼロの状態から研究を立ち上げて次々に論文を発表しています。

本書では、超現場重視型の臨床研究を進める上で必須の考え方やマインドセットから始まり、論文を書きアクセプトされるために必要な知識・ノウハウまで、余すところなく説明を行っています。

まずは目次をご覧ください。先生の知りたかったことがすべて書かれているのではないでしょうか。

本書で説明していく「極意」を実践できれば、誰でも最速最短で臨床研究の立ち上げから英語論文発表までを行うことができるようになると確信しています。今、暗闇の中でもがき苦しんでいる臨床医の道標になるはずです。

本書内でも繰り返し述べていますが、できない理由や、やらない理由を探すことばかり考えて一歩を踏み出さずにくすぶっているようでは、いつまでたっても臨床医として次のステージには上がれません。

皆さんが行う臨床研究によって今日救えない患者さんを明日救えるようになるかもしれませんよ。

世界を舞台に自分の可能性に挑戦してみませんか?
本書を読んで、そのための一歩をぜひ踏み出してください!

2017年11月11日
日本臨床研究学会 代表理事
原 正彦

目次

第1講 最速最短の極意① 臨床研究を行う理由、英語論文で発表する理由
1.1 自己紹介
1.2 守破離(しゅはり)の破を目指す
1.3 日本の現状と課題 アカデミックヒエラルキーと出る杭が打たれる慣習
1.4 臨床医のキャリア形成 座学で終わらない、エビデンスを理解するために

第2講 最速最短の極意② 臨床研究に必要なマインドセット
2.1 多くの人は思考停止している サーカスの象が逃げない理由
2.2 行動力の必要性 減点マインドから加点マインドへ
2.3 自己投資の必要性
2.4 謙虚さと思慮深さの必要性
2.5 一人でやりぬく覚悟を持つ 目標を宣言する
2.6 能動的に情報収集する能力を獲得する

第3講 最速最短の極意③ メンターを見つける
3.1 On the Job Trainingが理想的
3.2 適切なメンターとは 教育者に共通のマインドを知る
3.3 メンターと上手く付き合うために

第4講 最速最短の極意④ 研究課題を設定する
4.1 研究課題を書き出す
4.2 研究課題は自分が興味のある分野に絞る ガラパゴス日本
4.3 3つ種を蒔いて1つ収穫するイメージ

第5講 最速最短の極意⑤ 研究をデザインする
5.1 PICO/PECOを意識する
5.2 FINERを知る 大事なのはFとR
5.3 おススメは2群比較の後ろ向き観察研究 30例が目安
5.4 アウトカムの設定に際して 気を付けるべき事項
5.5 エビデンスピラミッドを理解したうえでRCT至上主義から脱却する
5.6 倫理審査を通す
5.7 BLUE OCEANで世界を狙う

第6講 最速最短の極意⑥ 統計の知識を手に入れる
6.1 医学統計が一番のネックと思い込んでいる人が多すぎる(これは間違い)
6.2 医学統計あるある落とし穴① 理論を学ぶ vs やり方を学ぶ
6.3 医学統計あるある落とし穴② 正しいやり方 vs 相手を説得する手段
6.4 無料の統計ソフトで十分 RやEZRについて
6.5 傾向スコアマッチングを知る
6.6 統計家と知り合うには

第7講 最速最短の極意⑦ データを集めて評価する
7.1 データを集める
7.2 データをクリーニングする
7.3 解析と解釈 自分だけが視える世界がある
7.4 有意差が出なかったときこそチャンス 素直にデータを解釈する
7.4 リテラシーを身に付ける 剽窃(ひょうせつ)と捏造(ねつぞう)問題

第8講 最速最短の極意⑧ 抵抗勢力と共著問題をクリアーする
8.1 抵抗勢力の存在を知ること あなたが論文を書くと困る人がいるんです
8.2 上司の壁 ポジショントークの存在を意識する
8.3 共著問題をクリアーする
8.4 間接部門の壁

第9講 最速最短の極意⑨ 学会で発表する意義
9.1 学会発表を行うメリット
9.2 学会発表を上手く行うコツ
9.3 学会発表で生じるデメリット
9.4 学会発表と論文は月とスッポン Publish or Perish

第10講 最速最短の極意⑩ 英語能力を手に入れる
10.1 英語力はどこまで必要か?
10.2 日本人が英語を苦手とする理由 英語と日本語の違いを意識せよ
10.3 リーディングとライティング 語順を意識する
10.4 リスニングとスピーキング リズムと抑揚を意識する
10.5 効率的な訓練方法
10.6 英語学習は何歳まで可能か?

第11講 最速最短の極意⑪ 論文を作成する
11.1 論文作成総論 ストーリー性を意識する
11.2 Introductionが9割 エビデンスのパズルのピースを意識する
11.3 Methods and Results
11.4 Discussion and Conclusion
11.5 いつ書くか? 隙間時間派 vs 時間固定派

第12講 最速最短の極意⑫ 論文を投稿する
12.1 投稿前にすること
12.2 投稿先を決める
12.3 論文を投稿する
12.4 投稿その後 Rejectされても心を折られないように
12.5 アカデミックシンジケートの存在を知る Editorial Board Memberと仲良くなれ
12.6 結果がなかなか帰ってこない場合

第13講 最速最短の極意⑬ Reviseを行う
13.1 Reviseがラスボス 投稿は実はまだ折り返し地点
13.2 Revise総論 相手に認めさせるテクニック
13.3 Revise各論 返答難易度別攻略法
13.4 論文を再投稿する
13.5 Accept その後 こんな嬉しいこともありますよ!

第14講 最速最短の極意⑭ 免許皆伝・これからの未来
14.1 日本臨床研究学会について
14.2 査読をする立場になる 間違った批判的吟味をしない
14.3 企業の寄付金は悪か? 現実論 vs 理想論の狭間で
14.4 日本初の医師を被験者とした薬剤のRCT Hungovercome試験
14.5 産学連携に関わる意味 アイデアは現場に届けてなんぼ
14.6 著者による臨床研究支援サイト一覧

あとがき Take Home Message

執筆者一覧

原正彦(はら まさひこ)

日本臨床研究学会 代表理事

2005年 島根大学医学部医学科卒業。神戸赤十字病院で初期研修、大阪労災病院で後期研修を行い大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学で学位取得。その後大阪大学医学部附属病院未来医療開発部 特任研究員を経て2016年より日本臨床研究学会代表理事。American Heart Association、American College of Cardiologyで若手研究員奨励賞を3年連続受賞する等、日本のデータを使って世界で勝負してきた知識と経験を活かし数多くの臨床研究をサポート。臨床医の経験に基づく超現場重視型臨床研究の支援に情熱を注ぎ、2017年は査読英文誌に18編の研究結果を報告。

トピックス

本多通孝教授(福島県立医科大学低侵襲腫瘍制御学講座)絶賛!!

本書は、数多くの臨床研究をサポートしてきた気鋭の独立系臨床研究家、原 正彦先生による衝撃の指南書です。卒後3年目から15年目くらいのいわゆる若手臨床医が日々漠然と不安に思っていることを「ここまで言うか!?」というノリで切り込んでいます。
ともすれば津波のように押し寄せる日々の業務の中で右往左往してしまいがちな若手医師にとって本書は一筋の光明となるでしょう。真摯な姿勢で臨床や研究に向き合ってきた著者の医師人生を反映した素晴らしい技法が豊富に紹介されており、テクニックにとどまらない臨床研究の本質を見つめなおす「とっておき」の一冊になるのではないかと思います。