透析患者の病態へのアプローチ
第2版

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定価 5,940円(本体 5,400円+税10%)
編集深川雅史
東海大学教授
A5判・478頁
ISBN978-4-7653-1497-8
2011年09月 刊行
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内容紹介

透析導入年齢の高齢化に伴い、糖尿病を原病に持つ患者の比率が高くなり、透析開始時点で臓器障害を持つ患者が増えた。さらに、医療費の包括化も進み、考えながらの診療が求められている。 また、腎移植は10年前の2倍になり、長期管理に内科医が関わる機会が増えてきている。患者の病態をよく理解し、正しい治療を選択する必要性が高まっている。 そのような中、国内外では種々の診療ガイドラインが発表されつつあり、その作成過程で、この分野のエビデンスの不十分さが認識され、きちんと臨床研究を行おうという動きが高まってきている。
以上の変化を踏まえて、「病態に立脚しエビデンスを考慮した診療ができるようになる」という初版の方針をさらに徹底・発展させ、さらに内容を拡充した。 刊行間際に東日本大震災と津波が起こった。災害に関する章を新たに加えて、さらに充実させた。

序文

目次

1部 イントロダクション
1 透析患者の受け持ちになったら
2 日本と世界の透析医療
2部 透析導入前の慢性腎臓病患者の診療
3部 透析患者の診療
1 透析患者の全身を診る-内科医として、何をどのような観点で診るべきか-
2 血液浄化療法の原理と選択
3 血液透析の導入
4 血液透析患者の日常診療
5 バスキュラーアクセス
6 腹膜透析患者の診療
7 急性腎障害の診療
8 ICUにおける血液浄化法
9 特殊な血液浄化法とその適応
10 透析とコンサルテーション
4部 透析患者の合併症・偶発症
1 透析患者の高血圧
2 透析患者の低血圧
3 透析患者の心血管系の異常
4 透析患者の末梢血管系の異常
5 透析患者の貧血
6 透析患者の水電解質代謝異常と輸液
7 透析患者の骨ミネラル代謝異常
8 透析患者の糖尿病と脂質異常
9 透析患者の内分泌系の異常
10 透析患者の消化器系の異常
11 透析患者の肝胆膵系の異常
12 透析患者の血液(貧血を除く)・免疫系の異常
13 透析患者の呼吸器系の異常と感染症
14 透析患者の泌尿器系の異常
15 透析患者の神経系の異常
16 透析患者の皮膚の異常
17 透析患者の妊娠・出産
5部 透析患者の診療の問題点
1 透析患者の薬物療法
2 透析患者の服薬管理
3 透析患者の周術期管理
4 透析患者の栄養と食事
5 透析患者のQOL
6 小児腎不全患者の診療
6部 腎移植患者の診療
7部 透析医療に関する情報の収集と活用
8部 透析医療の社会医学
1 チーム医療としての透析医療
2 透析医療におけるリスクマネジメント
3 災害時の透析医療-巨大災害にどう取り組むか-
4 透析医療への倫理的アプローチ
5 透析患者の社会的保障と保険

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