血栓症・動脈硬化モデル動物作製法

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定価 8,360円(本体 7,600円+税10%)
編著鈴木宏治
三重大学大学院医学系研究科分子病態学教授/三重大学生命科学研究支援センター長
B5判・340頁
ISBN978-4-7653-1320-9
2007年11月 刊行
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内容紹介

今後、益々活発化する血栓症研究のために、より良い血栓症モデルと動脈硬化モデルが重要であり、将来的には病態ごとのモデルの標準化も必要になってくるであろう。そのための第一歩として、比較的よく用いられている小動物を用いた血栓症モデルと動脈硬化モデルの作成法および小動物の血栓止血機能検査法について詳細に記述した。
ラットとマウス(必要に応じてウサギやブタなども含む)などを用いて、血栓症と動脈硬化の病態・病因解析、診断法や治療法の解析、診断薬や治療薬の開発、さらに機能性食品素材の開発などを行おうとする実験初心者や大学院生などの座右の実験書として活用していただきたい。

序文

目次

1. 血栓症の分子病態
1. 血栓形成の3要因(Virchow’s triad)
2. 血栓性素因(thrombophilia)
3. 動脈血栓症と静脈血栓症
4. 虚 血
5. 動脈硬化
6. 血栓性・動脈硬化モデル動物と血栓止血検査法
7. 血栓止血因子と関連因子の遺伝子改変マウス
2. 小動物の血管の構造と機能―動物種による違い―
1. 動脈の構造
2. 静脈の構造
3. 内皮細胞の構造
4. 内皮細胞の機能
5. 冠状動脈、肺血管、腎臓、肝臓の血管
6. ヒトの血栓症の病理
3. 小動物の血小板の形態と機能
1. 動物種による形態と機能の比較
2. マウス・ラット系統による比較
4. 小動物の血液凝固機能
1. 血液凝固機能
2. 血液凝固制御機能
5. 小動物の線溶機能
6. 血栓症モデル作製法
A. 動脈血栓モデル
1. 光化学刺激血栓モデル
2. ヘリウム―ネオン(He-Ne)レーザー惹起血栓モデル
3. 血栓性中大脳動脈閉塞YAGレーザー再潅流モデル
4. 塩化鉄傷害血栓モデル
5. ずり応力刺激血栓モデル
6. プラーク破綻モデル
B. 静脈血栓モデル
1. 静脈結紮モデル
2. 深部静脈血栓モデル
3. AVシャント血栓モデル
C. DICモデル
1. 組織因子誘発モデル
2. エンドトキシン誘発DICモデル
7. 虚血モデル作製法
1. 脳虚血モデル
2. 心虚血モデル
3. 後肢虚血モデル
8. 動脈硬化モデル作製法
1. マウスモデル
2. ラットモデル
3. ウサギモデル
4. ブタモデル
9. 血小板減少症モデル作製法
1. MMC投与による血小板減少マウスの作製
2. 抗血小板抗体による血小板減少マウスの作製
10. 血栓止血機能検査法
1. 血小板機能検査法
2. 凝固機能検査法
3. 凝固制御機能検査法
4. 線溶機能検査法
11. 血栓止血因子ノックアウトマウスの病態
1. 血小板膜糖蛋白欠損マウス
2. 凝固系因子欠損マウス
3. 凝固阻害/制御因子の欠損マウス
4. 線溶系因子欠損マウス
5. 血管内皮因子欠損マウス
6. その他の血栓止血関連因子欠損マウス
付. 遺伝子改変疾患モデル動物の紹介と購入先
A. マウス・ラットの保存提供先機関
B. 遺伝子改変動物作製受託
C. 疾患モデルマウスを用いた試験受託
D. 購入できる疾患モデル動物

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