たったこれだけ!医療統計学
第3版

(原書名:Medical Statistics Made Easy 4th Edition)

  • 新版
定価 3,080円(本体 2,800円+税10%)
原著M Harris/G Taylor
奥田千恵子
横浜薬科大学客員教授
A5判・129頁
ISBN978-4-7653-1861-7
2021年04月 刊行
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統計学のベストセラー 待望の改訂! 統計学に対する苦手意識はこの1冊で変わる

内容紹介

「細かいことは気にしない、ほんのわずかなことさえ理解していれば何とかなる」というコンセプトのもと、統計学が苦手な医師と臨床経験豊富な医学統計学者という2人の著者により書かれた統計学のテキスト、待望の改訂版。

どのように統計解析を行うかではなく、「なぜその検定法が用いられたのか、解析結果をどのように解釈するのか」に焦点を絞り、臨床論文を読むために必要な概念や手法に特化した簡潔で読みやすい内容になっている。

今回の改訂では、「統計手法の使用頻度によるランク付け」は2019~2020年の医学雑誌に基づき再評価、「最近の主要医学論文に見る使用例」の文献も変更。また「29.統計手法の選び方」が新たに追加された。

序文

初版から12年、改訂2版から6年を経て、このたび第3版を翻訳することなり、改めて本書が多くの読者から高い評価を得た理由に気付かされた。「統計学は苦手」と自認する医療系の学生や臨床家が、途中であきらめずに本書を読み終えることができるように、親身になって励まし続ける著者らの顔が見える。

聞き慣れない名前の検定法の前にたじろぐ読者に、すかさず、「すぐさまP値に目を移せばいい」と安心させ、信頼区間は「難しいコンセプトではあるが、細かいことは気にしなくてもよい。ほんのわずかなことを理解していればなんとかなる」と請け合ってくれる。スクリーニング検査の計算方法に「まだ混乱していても恥じることはない。我々よりもずっと頭のいい同僚の多くが、感度やPPVなどがゴチャゴチャになってわけがわからなくなったと認めているのだから」と慰めてくれる。最後にはNEJMやJAMAなどの一流医学雑誌のアブストラクトの、今まで読み飛ばしていた統計解析の部分が理解できていることに驚くだろう。

日常臨床において日々進歩する高度な医療知識を求められている現在、臨床家は得手不得手、好き嫌いにかかわらず、統計学的な内容を含む医学論文を批判的に読むことが求められている。本書は、著者らの序文に書かれているように、「どのように統計解析を行うかということを理解する必要はないが、何故その検定法が用いられたのか、そして、解析結果をどのように解釈するのかということは知っておかなければならない」という理念が貫かれ、必要な基礎知識を効率的に身に付けることができるよう、画期的な試みがなされている稀有な統計学テキストである。

この度の第2版から第3版への改訂は、各統計手法のセクションは軽微な変更に止まっているが、「統計手法の使用頻度によるランク付け」は、2019年から2020年の医学雑誌に基づいて再評価され、「最近の主要医学論文に見る使用例」の文献も改められている。さらに、「29.統計手法の選び方」が新たに加えられ、どのように検定法を選択すればよいかをフローチャートで示されている。

初版、第2版に引き続き、本書が多くの読者の要望に応え得ることを確信する。

2021年2月
奥田千恵子

目次

1.本書の使い方
2.本書の構成

データ記述のための統計
3.パーセント
4.平均値
5.中央値
6.最頻値
7.標準偏差

信頼度検定のための統計
8.信頼区間
9.P値

差の検定のための統計
10.t検定、および、その他のパラメトリック検定法
11.マン-ホイットニー検定、および、その他のノンパラメトリック検定法
12.カイ2乗検定

リスク比較のための統計
13.リスク比
14.オッズ比
15.リスク減少、および、治療必要数

関係解析のための統計
16.相関
17.回帰

生存時間分析のための統計
18.生存時間分析:生命表、および、カプラン-マイヤープロット
19.コックス回帰モデル

臨床研究およびスクリーニングのための統計
20.感度、特異度、および、予測値
21.一致度

その他の手法
22.その他の手法
- 多重検定の調整
- 片側検定と両側検定
- 発生率
- 有病率=占有病率
- パワーおよびサンプルサイズ
- ベーズ統計学

最近の主要医学論文に見る使用例
23.イントロダクション
24.平均値、標準偏差、中央値、および、オッズ比
25.信頼区間、および、治療必要数
26.相関、および、回帰
27.生存時間分析
28.感度、特異度、および、予測値
29.統計手法の選び方

用語集
索引

執筆者一覧

■訳者
奥田千恵子 横浜薬科大学客員教授

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