Thiel法だから動きがわかりやすい!筋骨格系の解剖アトラス 上肢編(Web動画付)

    定価 6,380円(本体 5,800円+税10%)
    監修木山博資
    名古屋大学大学院医学系研究科 教授
    一柳雅仁
    名古屋大学大学院医学系研究科
    B5判・270頁
    ISBN978-4-7653-1818-1
    2020年04月 刊行
    【 在庫状況 】
    在庫有り

    電子書籍書店で購入

    購入数

    シール固定液を用いた解剖体固定法による解剖アトラス。48本ものWeb動画で関節や筋肉の動きがわかる!

    内容紹介

    「Thiel(シール)法」をご存じだろうか。1992年、オーストリアのW.Thielによって開発されたThiel固定液を用いた新たな解剖体固定法である。従来のホルマリン固定法と違い、固定後の組織の硬化が抑えられ、柔らかさと可動性をある程度、維持することができる。また既知の病原菌・ウイルスによる感染の危険性も少ないと言われている。その特性を活かし、Thiel固定遺体は臨床医の教育のためにサージカルトレーニングにも用いられている。

    本書は、「Thiel法」を用い、撮影した430点におよぶ画像、48本の動画をもとにした解剖学テキストである。関節などの可動性・柔軟性が残るおかげで、実際の関節の動きに合わせて運動器の動きを観察することができ、複雑な運動器の理解をより一層深めてくれるであろう。医学生、理学療法士や作業療法士、看護師など実際に医療に携わる方々にも、実際に動画を用いて勉強してほしい。

    序文

    序文

    はじめに、ご献体頂きました故人に対し、またその崇高なご遺志を受け入れ、支えられたご家族、ご親族の皆様に、敬意を表すとともに、心より感謝の意を申し上げます。

    近年、人体構造を学習することにおいては、従来の人体解剖の知見に加え、3D画像を取り入れることで、最深部に至るまでの構造体の階層性、構造体同士のつながりなどが、視覚的には飛躍的に理解しやすくなりました。しかし、教材として提供される「正常像」を視覚的知識として学んだだけでは十分とは言えません。

    ご遺体を通してしか得られない知見は数多く存在しており、現代においても、人体解剖の意義は色褪せてはおりません。

    1981年以来毎年行われております、解剖教育者の育成を目的とした、名古屋大学人体解剖トレーニングセミナーにおいても、人体解剖を通して人体構造の知見を深める重要性を強く感じて参りました。

    人体解剖が重要とは言え、医療従事者を目指す学生がすべて解剖実習の機会に恵まれるわけではありません。解剖実習の機会に恵まれても、学生にとっては、構造体の形態を明確にすること、機能を念頭に置いた系統的解剖を行うことは、大変難しいことだと思います。本来、多くの指導者を配置して、きめ細かな指導の下で行う実習が理想的ですが、現実的には難しいことです。

    さらに解剖学を学ぶ者は、単なる知識の習得として終わらせることはなく、その知識を種々の機能と関連づけ、さらに臨床における病態の理解と治療実践へと進展させていくことを考えますと、機能と関連づけた情報は、学習を重ねていく上でたいへん重要なものとなります。

    数年前より、従来のホルマリン固定遺体に加え、軟組織が柔らかさを保ったままの固定法であるThiel固定遺体の解剖により、構造体の知見に加え、一部の運動器においては、運動機能と関連づけての理解を深めることが可能となりました。

    Thiel固定は、1992年、オーストリアのW.Thielにより報告された固定法です。固定液の組成などは良書に譲りますが、最大の特徴は、ホルマリンが低濃度であることで、生体に近い状態に軟組織が柔らかく保たれ、さらには肢節の可動性を可能としていることです。

    Thiel固定のご遺体の多くは、臨床医の教育として、サージカルトレーニングに用いられていますが、肢節が自由に可動する特性を活かした、運動機能の理解を深めるための活用も有用であると考え、本書では、通常の解剖を進めていく過程で、筋の作用、関節内運動を連想できるよう動画撮影を取り入れました。

    解剖学においては、成書と言われる教科書が数多くあります。アトラスに関しても同様です。

    本書は、教科書での学習に付加的に用いることで、解剖実習の機会に恵まれた学生は勿論のこと、そうした機会に恵まれない学生も、構造体の形態や隣接する構造体同士の関係性などが理解しやすくなること、機能と関連づけて学習を進めやすくなること、結果として系統解剖学の理解が一層深まることを念頭に置いて作成致しました。さらに、触診と合わせて学ぶことで、体表解剖学の理解が深まることにも注意を払いました。

    本書の資料は、すべて解剖学教室において、教授の指導の下、教育目的で行われた解剖で得られた知見を集めたものです。

    また、通常の剖出過程の中で、撮影を行っているため、資料の原本には、組織片や解剖実習室の備品などが背景に写り込んでおりましたが、それらの背景は消させて頂きました。しかし、存在しないものを描き加えたり、輪郭を整える以上に大きく形を変えたりすることは行っておりませんことはお断りしておきます。

    最後になりましたが、本書を作成するにあたり、貴重な助言、指導を賜りました、名古屋大学大学院医学系研究科機能組織学(解剖学第二)教室の前教授杉浦康夫先生(現名古屋学芸大学学長、名古屋大学名誉教授)、前准教授尾崎紀之先生(現金沢大学教授)、ご遺体の準備、環境整備等で多くのご協力を賜りました、技官の方々に感謝の意を申し上げます。

    また、名古屋大学人体解剖トレーニングセミナーを通じて、ご指導賜りました名古屋大学名誉教授鬼頭純三先生、東京医科歯科大学名誉教授佐藤達夫先生、愛知医科大学助教安井正佐也先生をはじめ、指導者の先生方に対しましても感謝の意を申し上げます。

    一柳雅仁

    ●本書をご覧頂くにあたり

    写真は、前面および後面において、体表から深部へ構造体を剖出していく形式で配置しました。

    動画においては、以下の事項に留意をお願い致します。

    1.骨運動に伴って緩む筋肉・腱が働筋、引っ張られる筋肉・腱が拮抗筋であると考えて下さい。関節包、靱帯は、緊張が増すもしくは引っ張られる場合、その運動方向への制限要因と考えて下さい。

    2.関節内運動においては、運動の規定要因となる構造体の多くを取り除いているので、生体で実際に起きている運動とは言えない可能性もあることを念頭に置いてご覧下さい。


    監修のことば

    名古屋大学では人体解剖トレーニングセミナーを1981年から40年の長きに亘って開催しており、解剖学教室(機能組織学/解剖学第二)がそのお世話をさせていただいております。このセミナーは全国の医育機関の解剖系教員の肉眼解剖実習の研修の場として、夏休みに1週間かけて解剖実習を行なっており、2019年までに受講生は994名に及びます。本セミナーが医学医療の教育の質向上に果たした役割は大変大きいものがあります。

    本書をまとめた一柳雅仁先生は長年このトレーニングセミナーに参加され、肉眼解剖学の知識を深め手技を磨かれるとともに、トレーニングセミナーではチューターとしてご活躍いただいておりました。そのような状況のもと、最近名古屋大学にもThiel法が導入されるようになり、早速一柳先生はその新たな可能性を引き出すべく丹念に解剖をすすめ、従来の解剖体では見られなかった動的解剖の可能性に挑まれました。

    1992年にW.Thielが解剖体の固定に開発したいわゆるThiel法は、低濃度のホルマリンにプロピレングリコールなどを加えた固定液で固定することにより、固定後のご遺体の組織の硬化が抑えられ、柔らかさと可動性をある程度残したまま固定することができる方法です。昨今のcadaver surgical training(CST)の推進とともに、生体に近い柔らかさを持つこの固定法が脚光を浴び、最近では多くの大学で系統解剖や手術手技の向上・研究に用いられるようになりました。

    従来のホルマリン固定では得られなかった関節等の可動性は、運動器の動きを実際に確かめながら解剖できる点で画期的です。実際の関節の動きに合わせて筋肉の動きを観察することができれば、複雑な運動の理解が格段に進みます。このような解剖を医学生のみならず理学療法士や作業療法士、看護師など医療に実際に携わる方々にも動画を用いて勉強してもらえたらと常々考えておりました。これを実現したのが、一柳先雅仁生の熱意と金芳堂さんのご理解とご支援でした。

    本書を上梓するにあたり、企画から動画の組み込み方など編集の全ての過程でご尽力をいただいた金芳堂の一堂芳恵氏、また古くから懇意にしていただきご支援をいただいていた金芳堂の元社長の市井輝和氏に心よりお礼申し上げます。そして最後に、名古屋大学の篤志献体の団体である不老会の皆様の医学教育や研究に対する深遠なるご理解とご支援に心より敬意を表し、ここにお礼申し上げます。

    木山博資


    一柳雅仁「Thiel法だから動きがわかりやすい!筋骨格系の解剖アトラス 上肢編(Web動画付)」を推薦する

    われわれの若い頃の解剖実習体は伝統的なホルマリン固定法による、いわば硬化遺体であって、とりわけ筋・関節の運動器の機能解剖学的理解には不向きであった。1992年に発表された、生体に近い柔軟性をかなりの程度残すThiel法は画期的な固定法といえよう。新しい研究は新しい技法の開発が契機となるとの金言が、Thiel法と機能解剖学の間にも言えそうである。そしてほぼ時を同じくして、カラー写真術とその印刷技術の驚異的な発達も追い風となった。機能解剖学の新しいアトラスの製作出版が期待されていたところである。このような時期に本書が出版されたことは、大いに意味深いものがある。

    本書の特色はいろいろあげられようが、私としては以下の三点を挙げておきたい。

    (1)もちろんThiel法が最大の特徴であるが、これほどまで組織的・包括的なThiel法標本の示説は稀であろう。さまざまな運動受層的に与えた際の個々の筋の変形や動画を活用した関節の動きなど、眼から鱗が落ちることが少なくない。Thiel法の可能性を突き詰めた好著といえよう。

    (2)現場からの発信であることを強調したい。アトラスにおいて、標本製作者(現場)と執筆者(デスク)とが別人であることが少なくない。その場合、執筆者の意図が標本製作者に正しく伝わっているとは限らない。要するに小さなすれ違いが生じやすいのである。本書は、運動器系の動的解剖学に携わる一学徒が絶えずThiel法の改良に取り組みながら、自ら剖出に従事しつつ積み上げてきた成果であり、一貫性の高い作物である。

    (3)とすれば、著者の資質と解剖学者としての生き方に触れないわけには行かないであろう。私は解剖学セミナーで何度も著者と行動を共にする機会があった。その経験から、一柳氏の解剖学に関する学識と剖出技術は非常に高く、わたくしも大いにリスペクトしているところである。また一般に本というものには、著者の人となりが大なり小なり浮かび出てくるものである。一柳氏の篤実な性格が反映された信頼性の高い好著として、本書「Thiel法だから動きがわかりやすい!筋骨格系の解剖アトラス 上肢編(Web動画付)」を、自信をもって推薦したい。もちろん、続編の下肢編の完成と刊行が早まることを期待している。

    佐藤達夫
    東京医科歯科大学名誉教授(臨床解剖学)
    東京有明医療大学名誉学長・名誉教授

    目次

    Ⅰ 肩甲帯および上腕上部 (肩複合体)
    1.前面(腹側面)
    A.浅層
    A-1.皮膚および皮下組織
    A-2.皮下組織および筋膜
    A-3.浅層の筋膜と腋窩リンパ節
    A-4.肩および胸部の浅層筋(三角筋・大胸筋・上腕二頭筋)
    A-5.肩および胸部の浅層筋(大胸筋各部の走行)
    A-6.大胸筋停止部の構造(鎖骨部・胸肋部・腹部)
    A-7.三角筋停止部裏面の構造(前部・中部・後部)
    A-8.三角筋下の構造(三角筋下包)
    A-9.三角筋裏面の構造(腋窩神経の持続)
    A-10.三角筋と隣接筋の結合
    ①前部線維と大胸筋の結合
    ②中部線維と上腕筋、後部線維と上腕三頭筋の結合
    ③後部線維と上腕三頭筋の結合

    B.深層
    B-1.上腕二頭筋および烏口腕筋(肩甲骨烏口突起・共同腱)
    B-2.上腕内側の脈管および神経(腋窩動脈・上腕動脈・正中神経)
    B-3.烏口腕筋と筋皮神経
    B-4.肩甲下筋、大円筋および広背筋の停止部の構造(肩甲下筋・大円筋・広背筋)
    B-5.肩甲骨前面(肩甲下筋、大円筋および広背筋)
    B-6.肩甲下筋の全体像
    B-7.腋窩周囲の筋―側臥位(大胸筋・小胸筋・肩甲下筋・大円筋・広背筋・前鋸筋)
    B-8.肩上部の構造(烏口鎖骨靱帯・烏口肩峰靱帯・鳥口上腕靱帯)
    B-9.烏口突起に付着する結合組織の下面の構造
    B-10.上腕中央部水平断面

    2.後面(背側面) / 側面
    A.浅層
    A-1.肩周囲の浅層筋(僧帽筋・広背筋・大菱形筋・大円筋・三角筋・上腕三頭筋)
    A-2.肩周囲の浅層筋(棘下筋・小円筋)
    A-3.上腕外側面の筋(上腕三頭筋・腕橈骨筋・上腕筋・上腕二頭筋)
    A-4.上腕浅層の筋―仰臥位(上腕三頭筋)

    B.深層
    B-1.肩甲骨周囲の筋(肩甲挙筋・小菱形筋・大菱形筋・棘上筋・棘下筋・小円筋・大円筋)
    B-2.肩周囲の筋(小円筋・大円筋・広背筋・上腕三頭筋)
    B-3.肩外側面の筋(上腕三頭筋・棘下筋・小円筋・大円筋・広背筋・前鋸筋)
    B-4.肩外側面の筋(肩甲下筋)
    B-5.大結節部に停止する筋(棘上筋・棘下筋・小円筋)
    B-6.回旋筋群停止部の構造(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)
    B-7.肩上部の筋(斜角筋・肩甲挙筋・菱形筋・前鋸筋・棘上筋)

    3.関節部 (最深層)
    1.肩甲上腕関節部(関節包上部)
    2.肩甲上腕関節部(関節包前部・下部)
    3.肩複合体の構造―前面(鎖骨・肩甲骨・上腕骨)
    4.肩複合体の構造―後面(肩甲骨・上腕骨)
    5.肩甲上腕関節(上腕骨骨頭・肩甲骨関節窩・関節包)
    6.肩甲上腕関節(上腕骨骨頭・上腕二頭筋長頭腱・肩甲骨関節窩・関節唇・関節包)
    7.肩甲上腕関節(肩甲骨関節窩・関節唇・上腕骨骨頭)
    8.肩鎖関節部(肩鎖関節の裂隙部)
    9.肩鎖関節部(鎖骨肩峰端関節面)
    10.胸鎖関節部(胸骨鎖骨切痕・鎖骨胸骨端・関節円板)
    11.胸鎖関節部(胸骨鎖骨切痕・鎖骨胸骨端・関節円板)
    12.鎖骨(鎖骨胸骨端関節面・関節円板)

    4.その他
    1.棘上筋の萎縮例
    2.ペースメーカー埋込み例
    3.広背筋の走行例
    ①筋性腋窩弓を形成する例
    ②肩甲骨下角から始まる線維を有する例

    5.肩複合体の運動
    A.外転―内転
    A-1(1).肩における外転 肩甲上腕関節における角度と肩甲骨の位置関係
    A-1(2).肩における外転 主動筋と拮抗筋
    A-2.肩における外転 主動筋と拮抗筋
    A-3.肩における外転 大胸筋と広背筋
    A-4.肩における外転 主動筋と拮抗筋
    A-5.肩における外転 棘上筋の変化
    A-6.肩における外転 拮抗筋の変化

    B.屈曲―伸展
    B-1.肩における屈曲 主動筋と拮抗筋
    B-2.肩における屈曲および伸展 主動筋と拮抗筋
    B-3.肩における屈曲 主動筋と拮抗筋

    C.内旋―外旋
    C-1.肩における内旋―外旋 主動筋と拮抗筋
    C-2.肩における内旋―外旋 主動筋と拮抗筋
    C-3.肩における内旋―外旋 主動筋と拮抗筋
    C-4.肩における内旋―外旋 主動筋と拮抗筋
    C-5.肩における内旋―外旋 主動筋と拮抗筋
    C-6.肩における内旋―外旋 肩甲下筋
    C-7.肩における内旋―外旋 関節包
    C-8.肩における内旋―外旋 関節包

    D.鎖骨の運動
    D-1.肩挙上に伴う鎖骨の運動 主として胸鎖関節
    D-2.肩挙上に伴う鎖骨の運動 主として胸鎖関節
    D-3.肩外転に伴う鎖骨の運動 主として胸鎖関節
    D-4.肩外転に伴う肩鎖関節での運動 主として肩鎖関節
    D-5.肩外転に伴う肩鎖関節での運動 主として肩鎖関節
    D-6.肩外転に伴う肩鎖関節での運動 主として肩鎖関節

    E.関節包の変化
    E-1.関節包の接近―引き離し
    E-2.関節包の接近および引き離し位における運動

    Ⅱ 上腕下部から前腕上部 (肘部)
    1.前面(腹側面) / 側面
    A.浅層
    A-1.浅層の筋膜
    A-2.浅層筋と脈管(上腕二頭筋・腕橈骨筋・長橈側手根伸筋・円回内筋・橈側手根屈筋・上腕動脈・橈骨動脈)
    A-3.浅層筋と脈管(円回内筋・橈側手根屈筋・上腕筋・回外筋・上腕動脈・橈骨動脈・尺骨動脈)
    A-4.上腕筋の走行および回外筋と橈骨神経(上腕筋・回外筋・橈骨神経)

    B.深層
    B-1.深層筋(上腕筋)
    B-2.深層筋(上腕筋)
    B-3.深層筋と神経(浅指屈筋・正中神経)
    B-4.深層筋と神経(浅指屈筋・正中神経)
    B-5.深層筋と神経(深指屈筋・正中神経・尺骨神経)
    B-6.回内筋と回外筋(円回内筋・方形回内筋・回外筋・上腕二頭筋腱・前腕骨間膜)

    2.後面(背側面)
    A.浅層
    A-1.浅層の筋膜
    A-2.浅層筋(上腕三頭筋・肘筋)
    A-3.浅層筋―肘屈曲位(上腕三頭筋腱)
    A-4.浅層筋(長・短橈側手根伸筋・指伸筋・尺側手根伸筋・肘筋・深指屈筋・尺側手根屈筋)
    A-5.隣接する筋の結合(指伸筋・尺側手根伸筋)
    A-6.浅層筋―外側面(上腕二頭筋・上腕筋・腕橈骨筋・長・短橈側手根伸筋)

    B.深層
    B-1.深層筋(回外筋)
    B-2.深層筋(回外筋・長母指外転筋・長母指伸筋)

    3.関節部 (最深層)
    1.肘部の関節―外側面(上腕骨・橈骨・尺骨・外側側副靱帯)
    2.肘部の関節(上腕骨・尺骨・関節包後部・脂肪組織)
    3.肘部の関節(上腕骨・橈骨・尺骨・関節包前部・内側側副靱帯・外側側副靱帯・輪状靭帯)
    4.肘部の関節―外側面(腕橈関節・外側側副靱帯・輪状靭帯)
    5.肘部の関節―内側面(腕尺関節・内側側副靱帯)
    6.肘部の関節―外側面(上腕骨小頭・橈骨頭窩・上腕骨滑車・尺骨滑車切痕・腕橈関節前面の関節包)
    7.肘部の関節―後面(上腕骨小頭・橈骨頭窩・上腕骨滑車・尺骨滑車切痕)
    8.肘部の関節―前面(上腕骨鈎突窩・尺骨鈎状突起・上腕骨橈骨窩・橈骨頭)
    9.尺骨および橈骨上部の関節部(上橈尺関節・橈骨関節環状面・尺骨橈骨切痕・輪状靭帯・尺骨鈎状突起・尺骨滑車切痕)

    4.肘部の運動
    A.屈曲―伸展
    A-1.肘部の関節における屈曲―伸展 主動筋と拮抗筋
    A-2.肘部の関節における屈曲 上腕二頭筋による屈曲
    A-3.肘部の関節における屈曲―伸展 主動筋と拮抗筋
    A-4.肘部の関節における屈曲―伸展 腕橈関節および外側側副靱帯
    A-5.肘部の関節における屈曲―伸展 腕尺関節および内側側副靱帯
    A-6.肘部の関節における屈曲―伸展 腕橈関節・腕尺関節および関節包
    A-7.肘部の関節における屈曲―伸展 腕橈関節・腕尺関節および関節包

    B.回外―回内
    B-1.前腕回外―回内 主動筋と拮抗筋
    B-2.前腕回外―回内 主動筋と拮抗筋
    B-3.前腕回外―回内 腕橈関節および上橈尺関節
    B-4.前腕回外―回内 腕橈関節および上橈尺関節

    Ⅲ 前腕下部から手部
    1.前面(腹側面/掌側面)
    A.浅層
    A-1.前腕下部の浅層筋腱の走行と配列(腕橈骨筋腱・橈側手根屈筋腱・長掌筋腱・浅指屈筋腱・尺側手根屈筋腱・橈骨動脈)
    A-2.前腕下部の浅層筋腱の走行と配列(長母指屈筋・浅指屈筋・尺骨神経・尺骨動脈)
    A-3.手部の皮膚および皮下組織
    A-4.手部の浅層の筋(手掌腱膜・母指球筋・小指球筋)
    A-5.手掌腱膜
    A-6.屈筋支帯および横手根靱帯
    A-7.手部を走行する屈筋腱(浅指屈筋腱・深指屈筋腱・線維鞘)
    A-8.浅指屈筋および深指屈筋の停止部の構造(浅指屈筋腱・深指屈筋腱・線維鞘)
    A-9.手根管(手根管腹側(掌側)壁下の腱)

    B.深層
    B-1.前腕下部の深層筋腱の走行と配列(長母指外転筋腱・長母指屈筋腱・深指屈筋腱・橈骨動脈・正中神経・尺骨動脈・尺骨神経・方形回内筋)
    B-2.虫様筋起始部の構造(深指屈筋腱・虫様筋)
    B-3.手部の深層筋(母指内転筋・掌側骨間筋)
    B-4.方形回内筋
    B-5.方形回内筋
    B-6.手根部の区画構造
    B-7.手根管

    2.後面(背側面)
    A.浅層
    A-1.前腕下部の筋および腱の走行と配列(尺側手根伸筋腱・小指伸筋・指伸筋腱・長母指伸筋腱・長・短橈側手根伸筋腱・短母指伸筋・長母指外転筋)
    A-2.手部背側の皮静脈と皮神経
    A-3.手部背側の皮下組織(浅層の筋膜)
    A-4.手部背側の皮下組織(浅層の筋膜)
    A-5.伸筋支帯
    A-6.手根部における腱の走行と配列(長・短橈側手根伸筋腱・長母指伸筋腱・指伸筋腱・尺側手根伸筋腱)
    A-7.手背部における指の伸筋腱の走行と配列(指伸筋腱・示指伸筋腱・小指伸筋腱)
    A-8.指の伸展機構

    B.深層
    B-1.前腕下部の深層筋の走行と配列(示指伸筋・長母指伸筋・短母指伸筋・長母指外転筋)
    B-2.手根部の区画構造
    B-3.手背部の深層筋(背側骨間筋)

    3.関節部 (最深層)
    1.手根部の関節―掌面(掌側橈骨手根靱帯・掌側尺骨手根靱帯)
    2.手根部の関節―掌面(掌側手根間靱帯)
    3.豆状骨関節(三角骨・豆状骨)
    4.橈骨手根関節(橈骨手根関節面・関節円板・舟状骨・月状骨・三角骨)
    5.下橈尺関節(橈骨尺骨切痕・尺骨関節環状面・骨間膜)
    6.手根中央関節(舟状骨・月状骨・三角骨・大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鈎骨)
    7.手根中央関節(近位手根骨関節面)
    8.手根中手関節(大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鉤骨・第1~5中手骨)
    9.手根部の関節―背面(手背部の関節包、靱帯)
    10.手根部の関節―背面(背側手根中手靱帯・手根間靱帯・背側手根弓状靱帯・背側橈骨手根靱帯)
    11.橈骨手根関節(橈骨関節面および関節円板・舟状骨・月状骨・三角骨)
    12.手根中央関節(舟状骨・月状骨・三角骨・大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鈎骨)
    13.手指の関節の全体像(中手骨・基節骨・中節骨・末節骨)
    14.MP関節(第5中手骨・基節骨)
    15.PIP関節(第5基節骨・中節骨)
    16.DIP関節(第5中節骨・末節骨)

    4.前腕下部から手部の運動
    A.回内―回外
    A-1.回内―回外(方形回内筋および下橈尺関節)

    B.手首掌屈―背屈,尺屈―橈屈および手指屈曲―伸展
    B-1.手首掌屈(長掌筋および手掌腱膜)
    B-2.手首掌屈および手指屈曲(手首の掌屈および手指の屈曲に関わる筋)
    B-3.手指MP関節屈曲(虫様筋および小指屈筋)
    B-4.手指屈曲からの伸展(浅指屈筋と深指屈筋による手指の屈曲および虫様筋による屈曲位からの伸展)
    B-5.手首背屈および手指伸展(手首の背屈および手指の伸展に関わる筋)
    B-6.手首尺屈―橈屈(手首の尺屈および撓屈に関わる金と手根部の関節内運動)
    B-7.手首掌屈―背屈(橈骨手根関節および手根中央関節)
    B-8.手首掌屈―背屈(橈骨手根関節および手根中央関節)
    B-9.手首尺屈―橈屈(橈骨手根関節および手根中央関節)
    B-10.母指屈曲―伸展および外転―内転(母指CM関節)
    B-11.母指MP関節屈曲―伸展(母指MP関節)

    Ⅳ 体表解剖/触診
    1.触診を行うにあたり
    1.心得 / 準備
    2.触診技術の基本事項
    3.触診の進め方
    4.触診肢位
    5.留意事項

    2.骨の突出部および陥凹部を主とした視診・触診
    1.鎖骨(胸骨端・鎖骨骨体前面・肩峰端)
    2.肩甲骨(内側縁・上角―下角・外側縁・肩甲棘―肩峰・烏口突起)
    3.上腕骨(大結節・結節間溝・小結節・外側上稜―外側上顆・内側上稜―内側上顆・腕橈関節―腕尺関節・関節裂隙)
    4.前腕骨(橈骨/尺骨)(橈骨茎状突起・リスター結節〔背側結節〕・尺骨頭)

    3.神経学的検査のための筋および腱の視診・触診
    1.大胸筋
    2.僧帽筋
    3.棘上筋
    4.棘下筋
    5.小円筋
    6.大円筋
    7.広背筋
    8.三角筋
    9.上腕二頭筋
    10.烏口腕筋
    11.上腕筋
    12.腕橈骨筋
    13.上腕三頭筋
    14.円回内筋
    15.橈側手根屈筋
    16.長掌筋
    17.尺側手根屈筋
    18.浅指屈筋
    19.深指屈筋
    20.長母指屈筋
    21.方形回内筋
    22.長橈側手根伸筋
    23.短橈側手根伸筋
    24.指伸筋
    25.尺側手根伸筋
    26.回外筋
    27.小指伸筋
    28.長母指伸筋
    29.短母指伸筋
    30.長母指外転筋
    31.示指伸筋
    32.短母指外転筋
    33.短母指屈筋
    34.背側骨間筋
    35.母指内転筋
    36.虫様筋
    37.短小指屈筋
    38.小指外転筋
    39.小指対立筋

    執筆者一覧

    ■監修
    木山博資 名古屋大学大学院医学系研究科 教授

    ■著者
    一柳雅仁 名古屋大学大学院医学系研究科

    トピックス