元素からみた生化学
定価 4,180円(本体 3,800円+税10%)
著 | 中野稔 |
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戸恒博子 | |
手老省三 | |
池上雄作 |
B5判・243頁
ISBN978-4-7653-1465-7
2011年10月 刊行
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生化学を元素から説く―化学音痴を自称する人でも大丈夫!どこから読んでも面白い!
内容紹介
ヒトは食物から栄養をとる。その食物の元素がヒトの元素となる。本書はこの元素に着目し、ここから生化学を説く。通常、生化学書はタンパク質、糖質、脂質という体系で述べられ、その複雑な構造から特に初学者には難しい印象を与える。高校の化学の教科書のように元素から入るという、従来とは違う視点で生化学をとらえると、新しい理解に結びつく。
老化に関与する活性酸素を体系的に述べたり、酸素が関与する発光で、著者(中野稔)が開発したウミホタルルシフェリン誘導体とスーパーオキシド(活性酸素の一種)の反応による発光、下村脩氏のオワンクラゲの発光など興味深い記述も収める。
初版が出版される前、医学専門紙に連載されていたが、開業医でこの記事を切り取って勉強されている方がおられた。化学音痴を自称する人でも全然大丈夫!楽に学べる。どこから読んでも面白い。生化学を熟知している著者だからこそ、生き生きと、わかりやすく説くことができる。
学問は今日、もはや狭い一領域だけで発展することはできない。元素を知ることで広い領域の知識を吸収することが可能となる。医系、生物系、理工系、栄養、農学等を志すすべての学生必読!
目次
1章 序論
2章 水素
3章 炭素
4章 窒素
5章 酸素
6章 リン
7章 硫黄
8章 ハロゲン
9章 セレン
10章 アルカリ金属元素
11章 マグネシウムとアルカリ土類金属元素
12章 遷移元素
13章 亜鉛と12族元素