薬剤師のための医師への情報の伝え方

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定価 3,520円(本体 3,200円+税10%)
狭間研至
ファルメディコ株式会社代表取締役社長/医療法人嘉健会思温病院理事長・院長/一般社団法人日本在宅薬学会理事長
A5判・138頁
ISBN978-4-7653-2110-5
2026年08月 刊行
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★2026年8月下旬 発売予定!★

医師の思考を理解し、先手を打った対応ができる薬剤師に!

内容紹介

日本病院薬剤師会関東ブロック 第56回学術大会(2026年8月22~23日・千葉市)
第11回日本薬学教育学会大会(2026年8月22~23日・高槻市)にて先行発売予定!

多忙な医師との間に軋轢を生まないためにどうしたらいいのかと悩んでいる薬剤師さんは少なくありません。医師が求めているのは、何でしょうか? 医師への疑義照会や処方提案など、情報をスムーズに受け入れてもらうためのコツを知りたくありませんか? 「忙しそうだから」、「怒られそうだから」と、飲み込んでしまった言葉はありませんか?

医師が求めているのは、薬剤師さんにしか見えない「臨床のヒント」、「患者さんの情報」です。

本書は、医師を味方につけ、患者さんのために最善を尽くすためヒントを凝縮して記載しました。円滑な業務は、最終的に、処方を受けられる患者さんのためにもなります。「あのときどう言えばよかったのか」、「どうしてうまくいかなかったのか」など具体的な過去の事例もまじえ、医師への情報提供を改善するためのポイントをお伝えします。

「医師にうまく伝えること」は、単なる世渡り上手になるためのテクニックではありません。薬剤師さん、読者のあなたが勇気を出して、正しい方法で一歩を踏み出すことは、最終的に患者さんが「より安全で、最適な薬物治療」を受けられることに直結します。本書を読み終えたとき、医師の顔色を窺う「受け身の薬剤師」から、医師と共に患者さんを支える「頼れるパートナー」へと生まれ変わっているはずです。

序文

「疑義照会がなかなか聞き入れてもらえない」「医師へのフィードバックと言われても、何を、どのように伝えればよいのかわからない」。そのように感じている方に向けて書いたのが本書です。

私は、薬局の息子として生まれ、外科医となり、その後、実家の薬局を継承するという、少し変わった経歴を歩んできました。現在も病院の院長として、外来、病棟、在宅の現場で診療に当たる一方、薬局経営者として、薬剤師が医薬品の適正使用や医療安全の確保のために、医師へ情報提供できるよう指導しています。

その中で、薬剤師さんからいただく情報提供には、思わず膝を打つような的確なものもある一方で、事情はわかるものの、医師の側から見るとタイミングも内容も今ひとつなものもあります。また、薬局の現場では、医師に情報提供しても十分に聞き入れてもらえず、悩んでいる薬剤師さんの声を聴くことも少なくありません。

これまで私は、薬剤師さんもバイタルサインを活用すべきではないか、薬剤師さんは薬を渡した後までフォローすべきではないか、薬剤師さん以外のスタッフとも協働して業務に当たるべきではないか、さらには、調剤業務の一部を外部に委託することも考えるべきではないか、といったことを発信してきました。

いずれも当時は、薬局・薬剤師業界において、やや踏み込み過ぎとも受け止められかねない内容だったかもしれません。それでも発信を続けてきたのは、医師であり、薬局経営者でもあるからこそ気づいたことを、広く薬剤師さんや薬局経営者の方に知っていただき、患者さんにより良い薬物治療の提供体制を構築したいと思ってきたからです。

本書では、基本に立ち返って、「医師への情報の伝え方」について、「なぜ、医師への情報提供がうまくいかないのか」という背景から、「どうすれば医師に伝わりやすくなるのか」という実践的なコツ、さらには、医師と薬剤師が意思疎通を密にし、共に薬物治療管理に当たる「医薬協業」の考え方まで、当社のスタッフに話をしている内容をもとに、できるだけわかりやすく解説しました。

本書を、ご自身の医師への情報提供のあり方を見直す一助としてご活用いただければ幸いです。

令和8年7月
ファルメディコ株式会社
狭間研至

目次

序文

第1章 なぜ、医師への情報提供がうまくいかないのか
SECTION1 話を聞く人、聞かない人
SECTION2 患者を「写真」ではなく「動画」として見る
SECTION3 医師と薬剤師の専門性の違い

- COLUMN なぜ、薬局の電話は取り次ぐなと言われるのか

第2章 医師への情報提供を改善するためのポイント
SECTION1 まず、通常の人間関係はできているか
SECTION2 NEWSを伝えているか
SECTION3 タイミングを見計らう
SECTION4 患者の訴えをベースに伝える
SECTION5 処方提案をセットにする
SECTION6 怒られることを恐れずに、エポックメイキングな症例が出るまでがんばる

- COLUMN 飲みニケーションの前にすることがある

第3章 医師への情報提供を「5W1H」で考える
SECTION1 When いつ行うのか
SECTION2 Where どこで情報を提供するのか
SECTION3 Who 誰が情報を伝えるのか
SECTION4 What 伝えるべき内容は何か
SECTION5 Why なぜ医師に伝えるのか
SECTION6 How 伝える手段は何を用いるのか

- COLUMN 電話がどんどんフォーマルになる時代

患者の服薬状況等に係る情報提供書

第4章 これからの地域医療は医薬「協」業が不可欠
SECTION1 医薬分業では連携や共有はうまくいかない
SECTION2 医薬協業にシフトするにはどうすれば良いのか
SECTION3 医薬協業の重要性が増す時代が到来している
SECTION4 医師と薬剤師の「謎解き」をすり合わせる

- COLUMN 薬剤師が取り組むべき2つのタスクシェア

SECTION5 視点とリズムが合えば、薬剤師から医師への情報提供はうまくいく

- COLUMN なぜ、わが国は医薬分業に舵を切ったのか

あとがき
索引
プロフィール

執筆者一覧

■著
狭間研至 ファルメディコ株式会社代表取締役社長/医療法人嘉健会思温病院理事長・院長/一般社団法人日本在宅薬学会理事長

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