血液内科ナースのはじめかた 症状と検査値の読みかた 病棟実践編

  • 未刊
定価 3,410円(本体 3,100円+税10%)
渡邉純一
TMGあさか医療センター血液内科
A5判・210頁
ISBN978-4-7653-2109-9
2026年08月 刊行
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★2026年8月中旬 発売予定!★

前作に続くシリーズ! 血液内科の病棟に配属されて、「データの読みかたが難しい」「患者さんの急な変化が怖い」と不安を感じていませんか? 患者さんの症状や検査値の変化にいち早く気づいて、自信を持って対応できるようにしましょう!

内容紹介

血液内科の看護では、感染症や出血、臓器障害といった合併症をいかに早く見つけ、重症化を防ぐかがとても重要になります。日々ベッドサイドで患者さんの一番近くにいるナースの「あれ、いつもと違う?」という小さな気づきや素早い報告こそが、患者さんの命を救う最大のカギでしょう。

本書は、そんな忙しい病棟ナースが現場で迷わず動けるように作られた、お守りのような一冊です。

「患者さんに症状が出たとき、何を観察して、どの検査値を見て、どう医師に報告すればいいの?」

「検査データに異常があるとき、何に注意して、他にはどの数字を追加で確認したらいい?」

このような日々のリアルな疑問に対し、実践的なアセスメントの仕方をわかりやすくナビゲートしました。

さらに、見落としたくない危険なサイン(レッドフラッグ)を捉えるためのチェック項目や、章末には「患者さんをみるポイント」「報告のポイント」を整理しています。本書を読めば、異常の徴候をいち早くキャッチし、必要な情報を集めて、要点をまとめてドクターへ的確に報告するという流れが自然と身につきます。

難しい数値の暗記本ではなく、明日からのケアと報告にすぐ活かせる、優しく心強い味方です。自信を持って血液内科の看護をはじめたいすべてのナースに、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

好評姉妹本

序文

緒言

この本を手に取っていただきありがとうございます。

TMG あさか医療センター血液内科の渡邉です。血液内科の看護師さんを対象に本書は『血液内科ナースのはじめかた 配属されたときに一番最初に読む本』『血液内科ナースのはじめかた 抗がん剤・レジメン 解説編』に続く、『血液内科ナースのはじめかた 症状と検査値の読みかた 病棟実践編』です。

血液内科では、治療そのものだけでなく、感染症・出血・臓器障害などの合併症をいかに早く見つけ、重症化を防ぐかが重要になります。患者さんの最も近くで日々の変化に気づけるのは看護師さんです。早期の気づきと報告が、大きな合併症を防ぐことにつながります。
本書は主に入院診療を想定しています。外来でも役立つ内容はありますが、病棟での観察・早期対応に焦点を当てました。

・症状が出た時に「何を観察し、どの検査を見て、どう報告するか」
・検査値に異常が出た時に「何に注意し、何を追加確認するか」

を、できるだけ実践的にまとめました。

忙しい現場でも使えるよう、各所にチェック項目を置き、章末には「患者さんを見るポイント」「報告のポイント」を整理しています。まずチェック項目でレッドフラッグを拾い、必要な追加確認を行い、要点をまとめて報告する——その助けになれば幸いです。

本書が、血液内科に配属されている看護師さんの日々の判断の助けになり、入院中の患者さんの安全につながる一冊になることを願っています。

TMGあさか医療センター血液内科
渡邉純一

目次

緒言

PART1 血液内科アセスメントの基本
第1章 血液内科患者のアセスメントの原則
①まず確認するべき基本情報:病名・もしくは疑われている疾患
②全身状態と症状を評価する:Performance Status(PS)
③血算の把握:血液内科の「基本」セット
④心機能と心血管系の合併症・既往
⑤呼吸機能・呼吸器疾患の有無
⑥肝機能
⑦腎機能
⑧栄養・電解質異常
⑨その他(IgG、腫瘍マーカーなど)

第2章 この症状、どの検査を見れば良い? ―現場ナースのための速習チャート―
①発熱
②貧血・倦怠感
③リンパ節腫大
④出血傾向
⑤血栓傾向
⑥肝脾腫
⑦嘔気・嘔吐
⑧下痢・便秘
⑨体重増加・浮腫
⑩呼吸困難・低酸素
⑪掻痒感・皮疹
⑫失神・意識障害
⑬めまい
⑭頭痛
⑮胸痛・腹痛・腰痛

PART2 検査値異常のアセスメント
検査の読みかたの原則

第3章 血算の読みかた
①白血球数と白血球分画
②多血症と貧血
③血小板増加と血小板減少

第4章 栄養状態・全身状態の把握
①アルブミンをまず確認
②コレステロールやコリンエステラーゼ
③リンパ球とCONUTスコア

第5章 出血傾向と凝固異常
①まず確認しておきたい血小板・凝固因子
②症状が検査結果より重要
③血小板数も凝固系も傾向を見て判断
④血液疾患における抗血小板薬・抗凝固薬の管理について

第6章 貧血と関連検査
①貧血の程度と症状を確認し、輸血の適応を考える
②網状赤血球増加があるか判断できる
③赤血球輸血の必要性と輸血副作用の確認

第7章 LDHとその読みかた
①LDHは様々な細胞が壊れていることを示すマーカー
②LDHの動きから造血器腫瘍などの状態を見極める
③正常造血の回復もLDH は反映する

第8章 電解質異常
①Na、Clから水分バランスを考える
②K、P、Caを中心に腫瘍崩壊症候群を考える
③高カルシウム血症の治療や推移を確認できる
④低カリウム、低マグネシウムからQTc延長を考える

第9章 肝障害
①AST/ALTの評価について
②胆道系酵素(ALP/γ GTP)の評価について
③総ビリルビンの評価について

第10章 腎障害
①腎機能の評価
②腎機能障害とその原因について
③薬剤性腎障害を起こしやすい薬剤と対応

第11章 心機能評価
①心エコー(LVEF、拡張障害の有無)を確認し、心不全があるかをチェックできる
②BNP/NT-proBNP、トロポニンのモニタリング
③心電図の評価ができる

第12章 炎症反応・腫瘍マーカーなど
①CRPの動きを理解する
②免疫グロブリンとM蛋白
③腫瘍マーカーなど

付録1 血液内科における緊急時の異常値目安
付録2 血液疾患の初発時検査結果

索引
プロフィール

執筆者一覧

■著
渡邉純一 TMGあさか医療センター血液内科

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