脳神経内科の薬の「仕組み」がよくわかる本

  • 新刊
定価 3,740円(本体 3,400円+税10%)
野元正弘
済生会今治病院臨床研究センター長/脳神経内科 愛媛大学客員教授/名誉教授
A5判・145頁
ISBN978-4-7653-2101-3
2026年03月 刊行
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なぜ効くのか? がわかれば臨床が変わる! 脳神経・精神領域の薬の「仕組み」と「使い方」を解説。

内容紹介

好評書『脳神経内科の薬がよくわかる本』の著者による、脳神経内科領域に加え、統合失調症やうつ病など、精神科領域の治療薬を対象に、主に機序の観点から解説する書籍が完成しました。

最大の特徴は、単なる知識の羅列ではなく「仕組み」の理解に重点を置いている点です。「なぜその薬が効くのか」「なぜ副作用が出るのか」をメカニズムから紐解くことで、添付文書の枠を超えた応用力が身につきます。

パーキンソン病やてんかん等の基本薬から、近年進歩の著しい認知症や片頭痛の抗体医薬、さらには希少疾患の新薬まで幅広くカバー。高齢者への投与の注意点や、精神症状への対応など、現場ですぐに役立つ実践的な知見が満載です。

好評姉妹本

序文

薬を用いるときには添付文書に記載された適応、用法・用量、また副作用や注意に基づき治療を行っている。これに加えて薬理作用を理解しておくと、効果と副作用をイメージすることが容易となり、一層効果的に薬を用いることができる。例えば、抗ヒスタミン薬はH1受容体拮抗薬である。肥満細胞はH1受容体の刺激により炎症物質を放出させ痒みやアレルギー反応を起こす。一方、ヒスタミン神経は視床下部から大脳皮質へ分布し覚醒レベルを維持しているため、H1受容体を阻害すると覚醒レベルが低下し眠くなる。このことから抗ヒスタミン薬は適応として蕁麻疹、アレルギー性鼻炎があり、副作用として眠気が記載されている。この点を理解しておくと、アレルギー性鼻炎で不眠症であるときには、就寝前に服用することで、作用と副作用の両方を治療に用いることができる。

医療は治療薬や手術、健康管理により健康寿命の延長に貢献しており、薬の効果的な使い方によりQOLを一層高めることができる。

個々の薬物の薬理作用の一部は添付文書の後半に記載されており、また、薬理作用を解説する教科書は多数発行されている。そうした中で本書は「脳神経疾患と精神疾患に用いられる薬の薬理作用」をわかりやすく記載したものである。

本書により脳神経疾患と精神疾患に用いられる治療薬への理解が広がり、より効果的な治療に役立つことを願っている。

目次

総論
作用と副作用
薬の効果と評価
薬の用量と吸収・代謝
治療薬の開発と治験
部分アゴニスト、部分アンタゴニスト
薬の代謝(吸収・分布・代謝・排泄)
薬物動態と薬力学

各論
Chapter 01 抗認知症薬
Chapter 02 抗てんかん薬
Chapter 03 抗パーキンソン病薬
Chapter 04 めまい治療薬
Chapter 05 脳卒中治療薬・予防薬
Chapter 06 鎮痛薬・しびれ治療薬(神経障害性疼痛治療薬)
Chapter 07 抗不安薬
Chapter 08 睡眠薬
Chapter 09 抗うつ薬
Chapter 10 統合失調症治療薬(抗精神病薬)
Chapter 11 便秘症治療薬
Chapter 12 過活動膀胱治療薬
Chapter 13 片頭痛治療薬
Chapter 14 神経免疫抑制薬・調整薬
Chapter 15 ジストニア治療薬
Chapter 16 ジスキネジア治療薬
Chapter 17 その他の治療薬

おわりに

執筆者一覧

■著
野元正弘 済生会今治病院臨床研究センター長/脳神経内科 愛媛大学客員教授/名誉教授

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