患者さんの期待に応える! 美容皮膚科トラブル対応マニュアル
-副作用・合併症から患者説明まで すぐに使える説明文書付-

  • 未刊
定価 6,600円(本体 6,000円+税10%)
編著川田暁
近畿大学名誉教授
B5判・210頁
ISBN978-4-7653-2092-4
2026年03月 刊行
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未刊
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★2026年3月下旬 発売予定!★

美容皮膚科の“困った”に、すぐに使える実践ガイド! 患者説明用の説明文書付

内容紹介

美容皮膚科へ訪れる患者さんは年々増え、治療の選択肢もますます広がっています。そんななかで、思わぬ合併症や期待とのギャップなど、トラブルに向き合う場面が増えているのも事実です。患者さんの安心と満足を守るためには、「起こる前の備え」と「起きてしまったときの対応力」が欠かせません。

本書では、美容皮膚科の各治療で起こりやすいトラブル(副作用・合併症)に焦点をあて、予防のポイントと対処法を各項目のエキスパートに詳しく記載してもらいました。症例写真を用いた丁寧な説明で、原因から対応までしっかり理解できます。

さらに、患者さんへの伝え方や説明文書・同意書のテンプレート付きで、よりよいコミュニケーションの取り方までをサポート。美容皮膚科ならではのトラブル対応のコツやポイントを解説いただきました。

医師はもちろん、看護師などの医療スタッフまで、美容医療に携わるすべての方に役立つ一冊。美しさをかなえたい患者さんの思いに応えるための、心強いパートナーとなります。

序文

はじめに

現在美容皮膚科診療を受ける患者数は著明に増加しています。美容皮膚科に従事する医療者の数もそのニーズに合わせて急増しています。一方、実際の診療現場では様々なトラブルが発生しています。具体的には治療上で思わぬ合併症が生じた、合併症に対して他院での治療を勧められた、治療効果が想像していたよりも低かった、などがあります。

そこで本書は、美容皮膚科診療におけるリスクマネジメントをベースに、実診療におけるトラブルに焦点を絞り、トラブルをどのように防ぐべきか、また生じてしまった場合どのように対処すべきかを、詳細かつ具体的に、わかりやすく解説することを目的としました。対象は美容皮膚科診療に携わる皮膚科医師、形成外科医師、医療スタッフなどの方々です。

本書の特徴は以下の通りです。

1.美容皮膚科診療で起こりうるトラブルについて、各項目のエキスパートの先生方に解説していただきました。

2.副作用・合併症の詳細と対処方法を具体的に詳しく記載していただきました。

3.患者さんへの説明用文書を添付し、美容皮膚科ならではのトラブル対応のコツやポイントを解説していただきました。参考にして日常診療に役立ててください(著作権は著者にあります。そのままの使用はやめてください。また、これによって生じたトラブルに対する責任は負いません)。

4.医療スタッフにもわかりやすい平易な表現や内容としました。

本書が美容皮膚科診療の向上につながり、トラブルが少しでも減少すれば幸いです。

2026年春 川田暁

目次

Ⅰ 総論
CAHPTER 1 診断、病態の評価、写真評価、ゴールとアウトカムの設定
1-1 はじめに
1-2 診断
1-3 病態の評価
1-4 写真評価
1-5 ゴール(到達目標)とアウトカム(結果・成果)の設定
1-6 おわりに
写真撮影における説明書・同意書

CAHPTER 2 説明文書と承諾書
2-1 はじめに
2-2 説明文書
2-3 承諾書(同意書)
レーザー治療に関する説明文書(あざ、しみ)
〇〇〇〇レーザーによる治療に関する承諾書

CAHPTER 3 レーザー機器の安全、メンテナンスと作動確認
3-1 はじめに
3-2 レーザー機器の安全管理
3-3 レーザー機器のメンテナンス
3-4 トラブルと防止策
3-5 スタッフ教育と組織的管理
3-6 まとめ

CAHPTER 4 合併症とその対処方法の説明
4-1 はじめに
4-2 合併症の特徴と対処方法
4-3 症例写真や図を用いた視覚的な情報の提供
4-4 合併症発生時の患者対応
4-5 予防のための工夫

CAHPTER 5 医療スタッフへの教育と情報共有
5-1 医療スタッフへの教育と情報共有の仕方
5-2 インシデントの防止策と対処法
5-3 まとめ

CAHPTER 6 自由診療と保険診療の違い
6-1 保険診療・保険外診療・混合診療
6-2 混合診療の法的問題点
6-3 混合診療解禁のメリット・デメリット
6-4 混合診療の範囲の拡大
6-5 混合診療を行ううえでの実務上のリスク回避について
6-6 診療する場合の留意点

CAHPTER 7 美容皮膚科診療におけるリスクマネジメント
7-1 はじめに
7-2 リスクマネジメントの基本概念
7-3 トラブルの類型と発生要因:実際に起こりやすい3 タイプのクレーム
7-4 総合補償制度と日本美容医療リスクマネジメント協会(RM 協会)の活用
7-5 おわりに

CAHPTER 8 実際の対処方法
8-1 はじめに
8-2 治療前のインフォームド・コンセントの重要性
8-3 まずは適切な説明を行うこと
8-4 緊急性のあるトラブルが生じた場合
8-5 治療介入を要するような状態ではないが、患者さんが気にしておりトラブルとして捉えられている場合
8-6 トラブルへの対応を自院で行う場合、保険診療で行うか自費診療で行うか
8-7 自院でみるか、他の専門領域で治療を行ったほうがよいかの判断
8-8 トラブルの原因となった診療費の支払いについて
8-9 弁護士に相談するべきか
8-10 トラブルの報告をいつどこにするべきか
8-11 医師賠償責任保険がきくか
8-12 きちんと向き合う姿勢が重要

CAHPTER 9 他院から、トラブルを生じた患者さんを紹介された場合
9-1 わが国における美容医療トラブルの実態
9-2 日本医科大学付属病院美容後遺症外来の場合
9-3 トラブルを生じた患者さんが他院から紹介された場合
9-4 費用の確認
9-5 患者さんとの接し方
9-6 治療介入する場合の注意点
9-7 治療が完了したら
9-8 診断書などの対応
9-9 警察や弁護士などから患者情報を聞かれた場合の対応について
9-10 おわりに

Ⅱ 各論:各治療法におけるトラブルと対処法
CAHPTER 1 しみのレーザー治療のトラブル
1-1 治療の概要
1-2 レーザー治療
1-3 起こりうるトラブル
1-4 トラブルが起こったとき
1-5 患者説明のポイント
1-6 患者さんへの説明文書
スイッチレーザー・ピコ秒レーザー治療に関する説明文書および同意書(しみ)

CAHPTER 2 刺青のレーザー治療のトラブル
2-1 はじめに
2-2 治療の概要
2-3 起こりうるトラブル
2-4 トラブルが起きた時
2-5 患者説明のポイント
2-6 患者さんへの説明文書
レーザー治療に関する説明文書(刺青)

CAHPTER 3 しわ治療(レーザー・高周波・超音波)の合併症
3-1 治療の概要
3-2 レーザー
3-3 高周波(ラジオ波)
3-4 超音波
3-5 起こりうるトラブル
3-6 トラブルが起こった時
3-7 患者説明のポイント
3-8 患者さんへの説明文書
レーザー・高周波・超音波治療に関する説明文書および同意書(しわ)

CAHPTER 4 炭酸ガスレーザー治療のトラブル
4-1 治療の概要
4-2 起こりうるトラブル
4-3 問題になりやすい要因
4-4 基本の処置 ― 上皮化を早期に促すために
4-5 トラブルが起こった時の対応
4-6 患者説明のポイント
4-7 患者さんへの説明文書
炭酸ガスレーザー治療に関する説明文書および同意書

CAHPTER 5 血管性病変に対するレーザー治療(ダイレーザー)のトラブル
5-1 治療の概要
5-2 起こりうるトラブル
5-3 トラブルが起きた時
5-4 患者説明のポイント
5-5 患者さんへの説明文書
色素ダイレーザー(VbeamⅡ)による治療に関する説明書

CAHPTER 6 フラクショナルレーザー治療のトラブル
6-1 治療の概
6-2 起こりうるトラブル
6-3 トラブルが起きた時
6-4 患者説明のポイント
6-5 患者さんへの説明文
フラクショナルレーザー治療に関する説明書

CAHPTER 7 IPL(Intense Pulsed Light)治療のトラブル
7-1 治療の概要
7-2 起こりうるトラブル
7-3 トラブルが起こった時
7-4 患者説明のポイント
7-5 患者さんへの説明文書
Intense Pulsed Light(IPL)治療に関する説明書

CAHPTER 8 脱毛レーザー治療のトラブル
8-1 はじめに
8-2 照射前の皮膚色と機器選択・設定
8-3 日焼け(直近の紫外線暴露)の影響
8-4 照射直後に起こるトラブルとそのマネジメント
8-5 遅発性の合併症と対処法
8-6 治療効果の個人差と対応
8-7 トラブルを未然に防ぐ
8-8 おわりに
8-9 患者さんへの説明文書
脱毛レーザー処置同意書

CAHPTER 9 ボトックス治療のトラブル
9-1 治療の概要
9-2 起こりうるトラブル
9-3 トラブルが起きた時
9-4 患者説明のポイント
9-5 患者さんへの説明文書
ボツリヌストキシン治療同意

CAHPTER 10 フィラー治療のトラブル
10-1 治療の概要
10-2 起こりうるトラブル
10-3 トラブルが起きた時
10-4 患者説明のポイント
10-5 患者さんへの説明文書
フィラー治療に関する説明文書

CAHPTER 11 導入治療のトラブル
11-1 治療の概要
11-2 起こりうるトラブル
11-3 トラブルが起きた時
11-4 患者説明のポイント
11-5 患者さんへの説明文書
マイクロニードリング機器D́LivⓇ治療に関する説明文書および同意書
イオン導入・エレクトロポレーション治療に関する説明文書および同意書

CAHPTER 12 痩身・たるみに対する治療のトラブル
12-1 はじめに
12-2 高密度焦点式超音波(HIFU)治療
12-3 高周波(RF)治療
12-4 脂肪冷却治療
12-5 おわりに
HIFU(ハイフ)治療に関する説明文書および承諾書
RF(高周波)治療に関する説明文書および承諾書
脂肪冷却治療に関する説明文書および承諾書

CAHPTER 13 美白治療(ハイドロキノンなどの外用、トラネキサム酸などの内服)のトラブル
13-1 治療の概要
13-2 起こりうるトラブル
13-3 トラブルが起こった
13-4 患者説明のポイント

CAHPTER 14 ニキビ治療のトラブル
14-1 ニキビの原因
14-2 ニキビのメカニズムと治療
14-3 自費治療とトラブル対策
14-4 患者説明のポイント
自費診療に関する説明書:ニキビ治療について

コラム
(1) 自由診療(自費診療)と保険診療を併用する際の注意点/クリニックにおける化粧品や医薬品の販売
(2) トラブルに遭った患者さんの保険診療
(3) 炭酸ガスレーザー照射後の炎症後色素沈着
(4) レーザー治療による熱傷(光軸のずれ)
(5) IPL照射後の熱傷
(6) ハイドロキノンによる接触皮膚炎
(7) レーザー照射後の隠れ肝斑

執筆者一覧

■編著
川田暁   近畿大学名誉教授

■執筆者一覧(掲載順)
遠藤英樹  大阪鉄道病院皮膚科
河野太郎  東海大学医学部外科学系形成外科学
山本晴代  近畿大学医学部皮膚科学教室
足立真由美 Wクリニック梅田
野間自子  三宅坂総合法律事務所
杉原昭   すぎはら皮ふ科
須賀康   順天堂大学医学部附属浦安病院皮膚科
朝日林太郎 UP CLINIC / 日本医科大学形成外科学講座
堀内祐紀  秋葉原スキンクリニック
和田珠恵  わだ皮膚科クリニック
三宅早苗  近畿大学病院皮膚科
神田弘貴  三田皮膚科
塚原孝浩  つかはらクリニック
今泉明子  今泉スキンクリニック
當山拓也  当山美容形成外科
坪内利江子 銀座スキンクリニック
山岡悠飛  KUMIKO CLINIC
橋本繭子  KUMIKO CLINIC
下島久美子 KUMIKO CLINIC
木村有太子 順天堂大学医学部皮膚科学講座
立林めぐ美 濱皮フ科
野村有子  野村皮膚科医院

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