そのモヤモヤがスーッと解消される 発達障害・グレーゾーンを抱える医師の生存戦略

  • 新刊
定価 3,410円(本体 3,100円+税10%)
和田琢
あずまリウマチ・内科クリニック
A5判・192頁
ISBN978-4-7653-2071-9
2025年11月 刊行
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自閉スペクトラム症を抱える現役の医師が語る! 一人ひとりに合った生き方・特性に合わせた働き方のモデルとは?

内容紹介

発達障害者の多くは社会に出た際、困難に直面します。医師もそれは同じで、研修医・専攻医終了後、卒後10年ほどまで、さまざまな問題と葛藤し、つまずき、悩んでいます。そこで、発達障害当事者である著者が、内科医として働く中で、日々どのように感じ、実際にどのように適応してきたか、働き方を改善し現在の悩みとどう向き合っているか、特性に合わせた働き方のモデルとして心に寄り添う温かい内容の一冊です。

序文

自己紹介:真っ暗だった青春時代―それでも今は医師として生きている

私は執筆当時、医師19年目の内科医(専門:リウマチ・膠原病)です。医学部卒業後は母校に残り、初期研修2年間と1年間の内科ローテーションを経て、リウマチ膠原病科医局に入局し、同時に大学院へ進学しました。大学院4年間のうち3年間は研究に専念しましたが、その間も病棟当直や外病院の外来・救急当直を精力的に行い、臨床経験も積み重ねました。その後、学位と専門医を取得し、1年半の海外留学を経験。帰国後は大学病院を拠点に、地域医療にも力を注ぎ、リウマチ膠原病領域の医療過疎地域の診療体制構築に貢献してきました。臨床医としての技能を高める過程で、2冊の著書(『こんな対応はNG! 非専門医のためのリウマチ・膠原病診療』(金芳堂、2020年)、『そうだったのか! この1冊でスッキリわかる! リウマチ・膠原病の薬物療法の考え方・選び方・使い方』(同前、2021年)も出版しました。学会発表や論文執筆、研究会講演も数多く行い、専門医としてある程度活躍できたと自負しています。そして、執筆時の2025年4月からは、埼玉県のリウマチ膠原病領域で中心的な役割を担うクリニックの常勤医として、これまでの経験をフルに活かし、診療に取り組んでいます。おかげさまで一見すると順調な医師人生を歩んできたように見えるかもしれませんが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。

物心がついたのは幼稚園年長の頃、5歳くらいだったと思います。それ以前の記憶はほとんどありません。両親によると、私は3歳児健診で言語や発達の遅れを指摘され、当時まだ「発達障害」という言葉が浸透していなかったという背景もあり、特別なサポートのないまま普通の環境で育ちました。両親や祖父は、当時の私の将来をとても悲観していたそうです。

幼稚園時代、友だちと呼べるのはたった一人だけ。餅つきイベントで、彼と私だけがきな粉でベタベタにしたお餅を作ったことをよく覚えています。不器用さを共感できた唯一の存在でした。今振り返っても、とても内向的な幼少期でした。

小学校入学初日、幼稚園が一緒だった同級生に鉛筆を折られたこと―それがその後私がたびたび経験する「いじめ」の始まりでした。泣きながら帰宅する私を見て、両親は深く傷つき、せめて人並みの人生を送ってほしいと願ったそうです。しかし転機が訪れたのは、小1の三者面談。担任の先生が両親に「この子は才能豊かな子です。その力を活かして育ってほしい」と語ったのです。この言葉で両親は、初めて私の未来に希望を見出せたと言います。

それから両親は「勉強」に舵を切りました。しかし小学校時代、勉強はそこそこできても「変わり者」とされ、運動神経の鈍さもあって体育や休み時間は惨めな思いをし、毎日のようにいじめを受け続けました。そこから抜け出したい一心で私立の進学校を受験・進学しましたが、中学・高校でも状況は変わらず、年頃を迎えるといじめはより陰湿になりました。自分の何がおかしいのかわからないまま、心を傷つけられ続け、胸の中は暗闇のまま。休み時間は図書館の奥でお弁当を食べ、人目を避ける日々を送りました。そんな状態では勉強にも身が入らず、いわゆる劣等生のままでした。

そんな中、勉強ができる、運動ができる、話が面白い「人気者」がまぶしくて仕方ありませんでした。「こんなはずじゃない、自分はもっとできるはずだ」―その思いだけは、ずっと胸に秘めていました。密かに東大理科Ⅲ類を目指していましたが、クラス最下位の成績では誰にも言えません。結局センター試験は800点中510点という惨憺たる結果で、落ちこぼれのまま高校を卒業し、浪人生活に突入しました。

浪人中、最初の1年間は本当に猛勉強しました。多くの同級生が大学に進学したことで、周囲を気にせず自分のペースで勉強に集中でき、偏差値は40台から60台へ。その後は気が緩み遊びも覚えてしまいましたが、結局3浪の末、医学部に合格しました。

振り返れば、ここまでの人生で多くの人が経験する「青春」の思い出―友だちと遊ぶ、部活に打ち込む―そういったものは、私にはほとんどありませんでした。唯一、浪人時代に現在の妻と出会えたこと。それが私にとって、人生初の幸運でした。

医学部ではいじめこそありませんでしたが、相変わらず「変わり者」として見られ、人間関係のトラブルは頻繁に起こしました。少しは友人ができましたが、基本的には浮いた存在。それでも「このままでは終わりたくない!」という気持ちから、大学3年生のとき猛勉強し、成績優秀者となりました。周囲の目が変わった瞬間でした。勉強だけが私の武器―そう信じて、晴れて医師になったのです。しかし、医師は勉強だけでは生きていけません。患者さんや家族、チーム医療の仲間たちと良好な関係を築くことが不可欠です。研修医時代、そして専門医になってからも数年間、本当に苦労しました。おそらく周囲から白い目で見られていたと思います。それでも、ここまで来てしまった以上、この世界で生き抜くしかありません。どうすれば生き抜けるのか、毎日悩み、考え続けました。

私が選んだのはリウマチ・膠原病という内科専門分野。大学病院で研鑽を積み、当初は「臨床医としては無理かもしれない」と思っていましたが、幸いにも豊富な臨床経験に恵まれ、最終的には研究より臨床が得意な医師となれたと自負しています。夢だった海外留学も果たし、帰国後は大学病院を拠点に地域医療に尽力。もちろん上には上がいますが、多くの患者さんや医療者から信頼される医師になれたのではないかと思っています。

医師として生き抜くことに不安がある人へ

私にとって医師としての道は、決して平坦ではありませんでした。普通の人が当たり前にできる人間関係やコミュニケーションができず、何がおかしいのかもわからないまま、不安な日々を過ごしました。医学部の勉強だけでは生き抜けないことは理解していましたが、それでも「この世界でやっていけるのか」という不安は常にありました。

2007年、研修医としてのスタートは、ちょうど臨床研修制度が整い始めた時期で、ある程度守られた環境の中に身を置けたのは幸運でした。しかし、仲間の中には指導医のパワハラや看護師との軋轢で現場を去った人もおり、「次は自分ではないか」という思いは常に抱えていました。

私は、自分の考えを率直に表明すれば敵を作ってしまうことを理解していました。しかし、相手からの攻撃を受け流せる器用さは持ち合わせていませんでした。とにかく敵を作らないようにと神経をすり減らす毎日。しかし経験を重ねるにつれ「こうあってほしい」という思いも生まれ、それがまたストレスを生みました。どう相談していいのかもわからず、世渡り下手な私はついに体調を崩しました。

職場が近づくと動悸がしてくる。自分でもそれがパニック発作だと理解していましたが、「使命を果たさなければ」、「人に迷惑をかけてはいけない」という一心で無理を重ねました。限界を悟り、環境を変える決意をしたとき、私は精神科外来を受診しました。

問診で生い立ちを話すと、医師にこう聞かれました。

「東海道線の駅を全部順番に覚えようとしたりしていましたか?」

驚きました。孤独だった高校時代、私は鉄道に夢中になり、名古屋鉄道の駅名をすべて覚え、駅の看板を写真に収めていました。学生時代、アスペルガー症候群の特徴を学んだとき、自分にぴったり当てはまると感じたのを思い出しました。そして診断の結果、私は発達障害の一種である自閉スペクトラム症(ASD)と診断されたのです。

そこから私は環境を変え、自分自身を見つめ直しました。最終的には体調を崩す結果となりましたが、気づけば医師として約17年間、生き抜いてきました。大学病院を中心に、臨床・研究・教育を一通り経験し、トップランナーではないにせよ、多くの人を支え、救ってこられたと信じています。

コミュニケーションや対人関係に難のある医師、発達障害の背景を持つ医師は決して少なくないと思います。そうでなくても、対人関係や職場の人間関係に悩み、「落ちこぼれた」と感じる人は多いはずです。

私は医師として生き抜くことはできています。ただ、本当はここまで苦労せずとも生き抜ける道があったのではないかとも思います。志半ばで現場を去った仲間たちも思い浮かびます。

医師は、患者さんを救い、感謝される素晴らしい職業です。この道は時に険しく、ハンデを抱えるとさらに険しさを増します。それでも、諦めずに続ければ生き抜くことは可能です。

本書は、コミュニケーションに難のある私の経験をもとに、「どうすれば医師として生き抜けるか」を考え抜き、まとめた生存戦略です。医師として未来に不安を抱える人、今まさに苦しんでいる人に、少しでも役立つヒントとなれば幸いです。

目次

はじめに

第1章 自閉スペクトラム症の特性と医療現場での適応
1-1 自閉スペクトラム症とは何か
ASDにおける基本的な特性
医療現場でASD特性が問題となる場面
「適性がない」わけではない〜ASD特性が強みになる場面もある

1-2 医療現場におけるコミュニケーションの壁
ASD特性が医療現場でのコミュニケーションに与える影響
医療現場で直面する具体的な壁

1-3 「適性がない」と決めつけるのは早い〜特性が活かせる場面は意外と多い
「苦手」があっても成り立つのがチーム医療
こだわりや慎重さが「安全な医療」を支える
医療現場で「論理性」、「粘り強さ」が生きる場面は多い
「特性を自覚すること」から始まる適応の工夫
向き・不向きを「白黒」で判断しない

1-4 自分の特性を受け入れることの重要性
「受け入れる」とは「諦める」ことではない
自己否定、他者否定を乗り越えるまでの道のり
「自己受容」は変化の起点
特性と「生きづらさ」は切り離せる
周囲との違いを受け入れ、尊重する姿勢へ
「診断」はラベルではなくツール

1-5 苦難の連続〜それでも医師として生きていくために必要なこと
周囲の期待と現実のギャップ
正論が通じない世界でどう生きるか
傾聴・共感・受容の姿勢が支える医師としての在り方
変えるべきは「信念」ではなく「伝え方」
支えてくれる人の存在が希望になる
「うまくやる」ことより「続ける」こと
自分のなかで絶対的な武器を持つこと

1-6 コミュニケーションに難があるからこそチーム医療を大事にする
チームに支えられて初めて成り立つ医療
苦手なことを「任せる」勇気
コミュニケーション能力は「質」より「信頼」が鍵
自分の「居場所」としてのチーム
自分がいることで、チームが多様になる

1-7 心と体の健康を保つための習慣
「頑張りすぎない」ことを意識する
感覚過敏へのセルフケア
情報整理とメンタルの安定を両立させる「記述」
食事と睡眠は「自律性」で管理する
「健康的な人間関係」を見極める力を持つ
精神的に病んだら適切な部署に相談する

第2章 人生を詰まないために、武器を磨く勉強法と自己管理術
2-1 人生を詰まないために必要な基本戦略
医学部の成績に「短期間で一発逆転」はほぼ存在しない
「テストの点が良いこと」と「仕事ができること」は別物
「苦手を直す」ではなく「苦手を避ける準備をする」
「人生の出口」は1つではない
「悪友」との付き合いが未来を狂わせることもある
「やらないと損」より「やったら終わり」の意識を

2-2 学生の間に身につけたい自己管理術
時間の見積もりとスケジューリングにゆとりを持つ
自己否定のループから抜ける基準を持つ
「集中できないときにやるべき軽作業リスト」を作っておく
食事・睡眠・運動の「最低ライン」を決めておく
学生時代から禁煙のすすめ

2-3 欠点をカバーすべく勉強を特技とする
「評価されやすい力」に集中する
知識の積み重ねは、裏切らない
「知識がある」ということは、人を助けられる力になる
勉強を特技にするために必要な習慣
教科書と参考書、そして「理解」の重要性
「調べる」より「思い出す」力を育てる
「私は勉強が得意だ」と言っていい

2-4 講義や試験との戦略的な向き合い方
この講義はきっと役に立つはずだと考える習慣
試験は合格点ギリギリではなく可能な限り高得点を目指す
現場の医師からの「生の言葉」が将来活きてくる
自分に合った学び方を見つけることの重要性
カンニングはバレている

2-5 卒業試験、国家試験、その後の過ごし方
卒試は「医師としての最低限」を確認する場
国家試験で重要なことは「解ける問題を落とさない」こと
国家試験後は「最後の自由時間」……でも遊ぶより大事なことがある
医師になってからのほうが「学び続ける力」が問われる
遊びと学びのバランスを考えよう

第3章 医療現場での生存戦略 コミュニケーションとチームワーク
3-1 「世間知らず」を克服する方法
「常識=多数派の経験則」であると知る
まずは「知らない」と認めることが第一歩
「空気を読む」代わりに「型」を覚える
相談相手・フィードバック役を持つ
「社会常識」の基礎知識は本や動画から学ぶこともできる
「完璧な常識人」にならなくていい

3-2 グループワーク、病棟実習の攻略法
グループワークでの苦手意識を乗り越える
病棟実習での「居場所のなさ」を克服する
看護師の業務を妨げないのが最優先
清潔感のある身だしなみを整える
最低限の挨拶から始めよう
指導医との距離感がつかめないときは?
実習を「診療の練習場」として活用する
グループワークを通じてASD特性を「強み」に変える

3-3 誰でもできる実習でのコミュニケーション術
「定型文」を使う勇気を持つ
「一言プラス」で印象は変わる
「観察」と「記録」で信頼を得る
いざというときの「メモ」を持っておく
患者さんとの関わり方のコツ
実習でのコミュニケーションは「訓練の場」ととらえる

3-4 マッチングは必要か?〜研修先選びで注意すべきこと
「外に出る不安」はあって当然
手技の多さは本当に大事か?
一番大事なのは「相談できる環境」
地方市中病院での研修で注意すべきこと
研修先選びは「人生設計」の一部
自分の価値観に合った選択を

3-5 研修医としての仕事の心構えと自己管理
「絶対的な正解がない世界」に飛び込む覚悟
責任感と「一人で抱えすぎない心構え」の両立
朝の段取りが1日を左右する
タスク管理は「視覚化」がポイント
「休むこと」も自己管理のうち
小さな成功体験を積み重ねる
自己理解が「自分の守り方」を教えてくれる

3-6 指導医との関係の築き方
指導医の「教え方」は千差万別
最初の印象が大事
わからないことは素直に聞く
フィードバックは財産
指導医も「忙しい」ことを理解する
最後は「感謝の言葉」
うまくいかないときの対応策を持つ

3-7 看護師などスタッフとの関係の築き方
スタッフは「協力者」であり「教育者」でもある
第一印象は非常に大切
スタッフは研修医の行動をよく見ている
「お願いします」と「ありがとうございます」の習慣
指示出しは素早く、丁寧かつ明確に
スタッフからの注意をどう受け取るか
信頼される研修医の共通点
ASD傾向のある人へのアドバイス

3-8 患者さんとのコミュニケーション術
患者さんは「話を聞いてほしい」と思っている
「伝える」ではなく「伝わる」ことが大事
「話し方」よりも「話す内容」と「態度」が重要
「説明を省かない努力」と「患者の立場に立つ視点」
患者さんの「非言語的サイン」を見逃さない
患者さんが怒っているときには一人で抱え込まない
患者さんからの学びを大切にする

3-9 医療ミスを防ぐために必要なこと
「ミスは誰にでも起こる」という前提を持つ
ダブルチェックの習慣をつける
疲れているときほど慎重に
ルーチンを視覚的に活用し、「抜け・漏れ」を減らす
「わからないこと」はすぐ確認するクセをつける
指導医や先輩との情報共有を怠らない
インシデント、ヒヤリ・ハットを「成長の材料」に変える
自己分析とストレス管理もミス防止につながる

第4章 デジタル時代の生存戦略
4-1 医師としてSNSを活用する際の具体例
SNSは「双方向性のある一方通行」
SNSで実現できる医師の「情報発信」

4-2 キャリア破綻を防ぐ〜SNSで絶対にやってはいけないこと
患者情報に関する発言(守秘義務違反)
医療相談にあたる投稿
政治的・社会的な過激発言(誤解・炎上の火種)
医療界内の批判・暴露(業界信頼の低下)
軽率な言葉・不適切な表現(共感されない発信)
匿名性への過信(身バレのリスク)

4-3 生成AIを武器にする方法
生成AIは「頭の中の補助線」
ASD特性との相性が良い理由
医療現場での活用例
注意すべき点とリスク管理
「AIを使うこと=ずるい」ではない

4-4 初学者の段階から生成AIを使用することの問題点
「自分の頭で考える力」が育ちにくい
「間違いを見抜く力」が育たない
「文章を練る」経験が積めなくなる
「見かけの完成度」に騙される
「評価の基準」が曖昧になる
本来の疑問に向き合わなくなる

第5章 持続可能な医師人生のために
5-1 医師としての責任感を持つ心構え
「責任感」はプレッシャーではなく、プロ意識の源
「遅刻」と「約束」を軽視する人は信頼を失う
「できることだけ約束する」という責任感
「わからないことを放置しない」は、もっとも基本的な責任感
「自分一人で抱えすぎない」ことも責任の一つ
判断する力は「経験」と「準備」に支えられる
患者さんの「日常生活」まで視野に入れる
「責任を果たすために、自分を守る」
責任感は「育まれる」もの

5-2 チーム医療における役割の見つけ方
「中心人物」でなくていい—「自分にできること」を積み重ねる
チームにおける「隙間」を見つけて埋める力
医師の立場を「良い方向」に使いこなす
「信頼関係は時間をかけて作る」ことを知る
チーム医療における「自分のなかでの強み」を見つける

5-3 研修終了後に陥りがちなポイント
「もう新人じゃない」というプレッシャー
自分の限界を見誤ってしまう
「自分はできる」と思い込んでしまう過信のリスク
社会的背景に基づく先入観や偏見
Shared Decision Making の欠如
タメ口や不適切な言葉遣い
人間関係の難しさが増す
自己流にこだわりすぎてしまう
「自分だけができていない」と感じやすい
孤独になりやすいフェーズであることを理解する
自己研鑽のバランスを見失わない

5-4 自分の立場を理解すること
自分の立場を客観視する
「責任」と「裁量」はイコールではない
「後輩から見られている」自覚を持つ
「自分らしさ」と「組織のルール」のバランス
自分の立場を活かして「チームの潤滑油」になる
「謙虚さ」と「自律性」を両立させる

5-5 周囲のサポートを得る方法
「助けを求める力」は弱さではなく、成熟の証
サポートは「関係性の中」から生まれる
上司・先輩との距離感を適切に保つ
ピアサポートの力を活用する
院内リソース(相談窓口・カウンセリングなど)を知っておく
ASD傾向がある場合の工夫
自分が「サポートする側」にもなる

5-6 その後のキャリアプラン〜適性を考慮しつつ研鑽も積みたい
自分の「適性」を理解することがキャリア設計の出発点
「直美(美容外科へ直進)」のリスク
キャリアの再設計と見直しの習慣を持つ
適性と研鑽の両立を目指す

おわりに
索引
著者プロフィール

執筆者一覧

■著
和田琢 あずまリウマチ・内科クリニック

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