大選択! 抗ヒスタミン薬

    定価 3,300円(本体 3,000円+税10%)
    澤津橋基広
    木本耳鼻咽喉科医院
    B6判・120頁
    ISBN978-4-7653-2063-4
    2025年09月 刊行
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    抗ヒスタミン薬はたくさんありますが、使い方・選び方のポイントについて正しく理解していますか?

    内容紹介

    多くの製薬会社から販売されている抗ヒスタミン薬は、成分だけでなく、錠剤、外用薬、点鼻薬、点眼薬など多様な形態があります。適応のある疾患は緊急性こそ高くないものの、患者数は非常に多く、ライフスタイルや体質に合った処方ができれば、QOLが大きく改善されるためうまく処方したい薬です。そのため、本書では、抗ヒスタミン薬の何がよいのか、どのように選べばよいのかなどをコンパクトにまとめました。

    序文

    はじめに

    私はこれまで、耳鼻咽喉科領域の中でも、特に上気道(鼻副鼻腔・咽喉頭・気管)疾患を中心に診療を行ってきました。加えて、嚥下・音声といった専門領域にとどまらず、地方における救急・急性期医療、さらには大学病院での外科病理診断・剖検業務といった幅広い臨床経験を積んできました。55歳を迎えたタイミングで大学医局を退局し、医局関連病院も自主的に早期退職。現在は、フリーランス医として、訪問診療(在宅医療)を主軸に据えた診療活動を継続しています。

    なぜ、「抗ヒスタミン薬」に注目するのか?
    私がこれまで診察した中で、最も多く出会ってきた疾患の一つが、アレルギー性鼻炎(花粉症も含む)です。2019年の全国調査においても、アレルギー性鼻炎全体の有病率は49.2%とされており、まさに“国民病”とも言える存在です。これは、耳鼻咽喉科だけでなく、内科、小児科、皮膚科など、あらゆる診療科で日常的に遭遇する疾患であることを意味し、第一選択薬として、抗ヒスタミン薬が、広く用いられています。

    治療選択と戦略が患者満足度を左右する
    全ての疾患に共通することですが、アレルギー性鼻炎や花粉症の治療においても、重症度や患者ライフスタイルに応じた薬剤選択と治療戦略の最適化が求められます。

    しかしながら、「どの抗ヒスタミン薬を、どの患者に、どのように使い分けるか」という視点を持つ医療従事者は、実際にはそれほど多くない印象です。

    本書の目的
    本書では、抗ヒスタミン薬について以下の視点から臨床直結型で解説します。

    ● 抗ヒスタミン薬の基本的な薬理作用
    ● 各薬剤の臨床的特性とポイント
    ● 実地診療での具体的な応用と選択戦略

    アレルギー性鼻炎や花粉症に対する治療精度を高めたい医師・薬剤師に向けて、「抗ヒスタミン薬の専門家」として、日々の診療に活かせる実践的な知見を提供します。ぜひ、本書を手に取り、日常診療の質を高める一助としていただければ幸いです。

    2025年9月
    澤津橋基広

    目次

    はじめに

    Part 1 改めて抗ヒスタミン薬とは
    1 「抗ヒスタミン薬はどれも同じ」と思っていない?
    2 「鼻水を止めてください」、「では、適当に抗ヒスタミン薬を」でよいのか?
    3 処方に対する患者さんの満足度は低い
    4 患者さんが求める抗ヒスタミン薬
    5 抗ヒスタミン薬のスイッチOTC医薬品
    COLUMN 1 第一世代抗ヒスタミン薬が推奨されないこれだけの理由

    Part 2 抗ヒスタミン薬の薬理作用
    6 ヒスタミンとは何か? 脳内神経伝達物質でもあることを理解する
    7 抗ヒスタミン薬の特徴を理解すれば、患者満足度が向上する
    8 抗ヒスタミン薬の主な作用1:ヒスタミン受容体を直接ブロック
    9 インバースアゴニスト効果を理解し、応用する抗ヒスタミン薬の主な作用2:インバースアゴニスト作用
    10 インバースアゴニスト効果を理解し、応用する初期療法
    COLUMN 2 抗ヒスタミン薬のポジショニングマップ

    Part 3 抗ヒスタミン薬、何を選ぶか
    11 抗ヒスタミン薬のポジショニングマップ
    12 投与経路を考慮した選択:経口か経皮か
    13 抗ヒスタミン単剤での効果のない場合の対応
    14 適切な抗ヒスタミン薬の選択は難しくない:薬剤選択フローチャート
    COLUMN 3 スイッチOTC薬品と医療機関受診

    Part 4 状況別抗ヒスタミン処方の考え方
    15 アレルギー性鼻炎(花粉症)と副鼻腔炎合併例の対応
    16 PM2.5と黄砂、そして花粉のトリプルパンチ対策
    17 ドーピングコントロール下にある選手への処方と注意点(プロ、国体選手など)
    18 職業上注意の必要な患者さんに対する処方(職業運転手、パイロット)
    19 訪問診療をして思うこと:高齢者に対する抗ヒスタミン薬
    20 妊婦および出産後授乳時の抗ヒスタミン薬の使用
    21 小児における抗ヒスタミン薬投与
    22 皮膚科領域における抗ヒスタミン薬の位置付け
    23 透析症例に対する抗ヒスタミン薬の処方
    COLUMN 4 近い将来の抗ヒスタミン薬選択法;オンライン診療とAI診断における薬剤選択

    Part 5 具体的な処方例

    Part 6 補論
    好酸球性副鼻腔炎と2型炎症性慢性副鼻腔炎

    付録1 初診問診票
    付録2 再診問診票

    索引
    著者プロフィール

    執筆者一覧

    ■著
    澤津橋基広 木本耳鼻咽喉科医院

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