暗記しやすい! 医療現場の言いかえ英単語

    定価 3,300円(本体 3,000円+税10%)
    編著山田悠史
    マウントサイナイ医科大学老年医学・緩和医療科アシスタント・プロフェッサー/Medical English Hub(めどはぶ)代表
    四六判・126頁
    ISBN978-4-7653-2038-2
    2025年03月 刊行
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    効率よく医療英単語が学べ、医療現場でも役立つ!

    内容紹介

    英語に自信がない学生・医療者は多いものです。そのような中で、英語を学ぼう、学び直そうという学生や医療者が増えています。医療英語を学ぶには、まずは医療英単語から覚える必要がありますが、暗記しやすいよう、また医療現場で役立つよう、医療者同士の会話で用いるプロフェッショナルな単語と、患者さんに用いる一般用語を並列して掲載しました。本書を用いて効率よく英単語を頭に入れていきましょう!

    序文

    医療者と患者の架け橋に
    ~一般用語と専門用語をつなぐ単語帳~

    医療の現場において、正確かつ適切なコミュニケーションは患者さんの安全や治療の成功に不可欠なものであることは言うまでもありません。一方、日本国内では、インバウンド需要の増加により外国人観光客は継続的な増加を示し、日本語だけでよかった医療現場でのコミュニケーションは少しずつ難しいものになりつつあるでしょう。そんな中、現場では自身の知っている範囲での英単語でコミュニケーションを取ったり、翻訳アプリを使ったりなどして対応されているかもしれません。しかし、医療者と患者さんとの間には、英語で乗り越えたと思った言葉の壁の奥に、専門用語という「もう一つの言葉の壁」が立ちはだかります。その壁は、ただ「英語を話す」では乗り越えられない高い壁です。本書『暗記しやすい! 医療現場の言いかえ英単語』は、2つの壁の両方を取り払い、医療従事者と患者さんの間の理解を深めることを目的として誕生しました。

    本書では、身体の部位や臓器など、医療現場でよく使用される英単語を一般用語と専門用語に分けて紹介しています。例えば、「throat(喉)」と「pharynx(咽頭)」、「windpipe(気管)」と「trachea(気管)」など、日常的な表現と医学的な表現を並べて解説しています。これにより、英語の初学者でも英語の学びはじめから、患者さんとの会話、医療者同士での会話で、適切な言葉の使い分けができるようになります。

    また、本書では単に単語を羅列するだけでなく、それぞれの用語のニュアンスや、患者さんへの説明方法についても詳しく解説しています。例えば、「stomach」と「abdomen」の違いや、「clean」と「sterile」の違いなど、微妙なニュアンスの違いも丁寧に説明しています。

    さらに、医療英語に留まらず、一般英語学習にとっても有益な情報を含めるようにしました。例えば、前置詞の使い方や、話し言葉と書き言葉の違いなど、英語のコミュニケーションスキル全般の向上にも役立つコラムを随所に掲載しています。

    医療の現場でのコミュニケーションでは、言葉の正確さと同時に思いやりも重要です。英語での思いやりのあるコミュニケーションを実現するためには、ただ英語をがむしゃらに学べば良いというものではありません。本書は、医療英単語に加えて、患者さんにわかりやすく伝える方法や工夫を学ぶことで、より温かみのあるコミュニケーションを実現する手助けとなると思います。

    『暗記しやすい! 医療現場の言いかえ英単語』は、医療者はもちろん、医学生、通訳者、そして医療に関心のある一般の方々にとっても、有益な単語帳となるでしょう。本書が医療者と患者さんの間の架け橋のような役割を果たし、より効果的で思いやりのある医療英語コミュニケーションの実現に貢献できることを願っています。

    2025年2月
    マウントサイナイ医科大学/
    Medical English Hub(めどはぶ)代表
    山田悠史

    目次

    序文

    Chapter 1 身体の部位
    単語帳
    解説
    - stomachとabdomen
    - backboneとspine
    - chinとjaw
    - 腹部診察部位を表現するためのquadrant

    Chapter 2 臓器
    単語帳
    解説
    - throatとpharynx
    - outerearとauricle
    - windpipe/airwayとtrachea/bronchus
    - 形容詞に注意

    Chapter 3 痛みを説明する
    単語帳
    解説
    - musclepainとmyalgiaの違い
    - 痛みを抑える対応
    - 痛みの問診
    - ソクラテスで聞く痛みの性質
    - ペインスケール

    Chapter 4 症状
    単語帳
    解説
    - 疲労感、倦怠感
    - めまいの使い分け
    - numbnessとtingling

    Chapter 5 病気・怪我
    単語帳
    解説
    - diseaseとillness
    - injuryとtrauma
    - 言葉の由来:coldsores
    - 言葉の由来:charleyhorse

    Chapter 6 医療器具・使用
    単語帳
    解説
    - sterileとclean
    - 機械と器械
    - 点滴とIV
    - 経鼻胃管、気管チューブなど解剖学的な表現
    - 言い換え不要な単語

    Chapter 7 医療現場
    単語帳
    解説
    - 日本には珍しい部門
    - 接尾語~ology
    - departmentとdivision
    - アメリカの専門医制度と標榜科

    Chapter 8 治療・診断・手技
    単語帳
    解説
    - エコーとecho
    - 「胸部単純レントゲン」は通じない
    - CTscanとCATscan
    - 注射の深さと名称

    Chapter 9 依頼・要求
    単語帳
    解説
    - 何をするかを伝える
    - 順番を表す表現
    - 「そこからどうするか決めましょう」は英語で?
    - 不安を和らげる表現
    - appointmentとreservation
    - 身分証明書を表す英語
    - 日付と時間を表す英語
    - specialistの一般用語と専門用語

    Chapter 10 薬の飲み方
    単語帳
    解説
    - shotの意味
    - 服用のタイミンングや回数
    - 薬の種類
    - よくある副作用

    Chapter 11 健康診断
    単語帳
    解説
    - vaccinationとimmunization
    - 妊娠(pregnancy)
    - COPD

    COLUMN
    前置詞
    話し言葉と書き言葉の違い
    診察に使える動詞・句動詞
    aを入れる? 入れない?
    症状や病名と一緒に用いる頻出の動詞
    アメリカの単位(Imperialsystem)
    数字の表現
    positiveとnegative
    アメリカならではの医療職
    薬に関する略語
    疾患の説明

    編著者・著者プロフィール

    執筆者一覧

    ■編著者
    山田悠史 マウントサイナイ医科大学老年医学・緩和医療科アシスタント・プロフェッサー/Medical English Hub(めどはぶ)代表

    ■執筆者一覧(五十音順)
    小崎彩  カリフォルニア大学アーバイン校薬学部アシスタント・プロフェッサー
    園田健人 セントルイス大学家庭医療・地域医療科アシスタント・プロフェッサー
    高橋卓人 ハーバード大学小児科アシスタント・プロフェッサー
    仁科有加 厚生労働大臣指定法人・一般社団法人いのち支える自殺対策推進センター国際連携室長
    原田洸  マウントサイナイ医科大学病院老年医学科フェロー
    松浦有佑 ワシントン大学・シアトル小児病院小児科発達行動専門フェロー

    トピックス