WEB動画で学ぶ人工呼吸管理 基礎がわかれば実践できる
第2版

    定価 6,380円(本体 5,800円+税10%)
    編集日本呼吸ケア教育研究会
    執筆安田英人
    日本呼吸ケア教育研究会副代表・主任講師、医療法人鉄蕉会亀田総合病院集中治療科
    山田紀昭
    日本呼吸ケア教育研究会事務局長、恩賜財団済生会横浜市東部病院TQMセンター
    鵜澤吉宏
    日本呼吸ケア教育研究会副代表、亀田総合病院リハビリテーション事業管理部
    B5判・199頁
    ISBN978-4-7653-2033-7
    2025年02月 刊行
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    時代の進歩をとらえ、大好評の人工呼吸管理セミナーの書籍化をアップデート!

    内容紹介

    現場では、人工呼吸管理は今も、体系的に教わる機会がなく、苦手意識を持つ医師・医療者は多いです。また、エビデンスではなく、経験に基づいて人工呼吸管理を行っている場面によく遭遇します。

    そのため、エビデンスを踏まえ、基礎からしっかりと体系的に伝える、日本呼吸ケア教育研究会の人工呼吸管理のセミナーは好評です。

    前回の出版後、コロナの大流行を挟み、今回改訂した本書は、時代の進歩をとらえつつ、基本から一歩進んだ呼吸管理として、アドバンストな内容も盛り込みました。また、さらにわかりやすくするために、工夫を凝らしました。

    そして、前回同様、日本呼吸ケア教育研究会のセミナーが体感できる動画がついています。読んで学び、約130分の動画で実践が身につく一冊です。

    好評姉妹本

    序文

    本書は2020年3月に初版発行されました。皆さんから継続して愛された結果、初版発行から5年経った現在、無事に改訂版を発刊するに至りました。この5年間という期間は我々医療従事者にとっては決して忘れることができない経験を余儀なくされた期間でした。これまでに人工呼吸管理を行ったことがない医療従事者の方でも人工呼吸管理を行わざるを得ず、見よう見まねで人工呼吸管理を行っていた方がいたのも事実です。それくらい必要に迫られた呼吸器管理を行わざるを得ない非常事態が起こった時代でした。そのような中で、私たちは人工呼吸管理の基本中の基本の教育を提供することの必要性、そしてそのような教育の機会を提供することの重要性を改めて実感しました。

    さて、改訂にあたり、本文の内容を改めて確認しますと、人工呼吸管理における基本は変わり得ない普遍的なことだと改めて気づきました。初版時、制作への意気込みは強かったこともあり、今回の改訂は、根幹部分の基本は変えていません。しかし、さらにわかりやすくするために、文章などを工夫いたしました。

    また、時代の進歩に伴い、基本から一歩進んだ呼吸管理も求められるようになっています。そこで今回の改訂では、アドバンストな内容をコラムとして追加しました。これにより、基本の先にどのようなことが待っているのか、イメージしやすくなったはずです。

    2025年2月
    日本呼吸ケア教育研究会
    安田英人

    目次

    特設サイトについて

    chapter 01 人工呼吸の基本

    1.人類はなぜ“呼吸”をする必要があるのでしょうか
    - 外呼吸と内呼吸
    2.肺胞に空気が入る機序
    3.圧較差を作る機序
    - 胸腔内圧を陰圧にする(胸郭を動かす)
    - 胸郭を動かすための呼吸筋に指令を伝える
    4.呼吸不全に至る機序
    5.圧較差を作るのに影響を与える因子
    - 邪魔をする張本人:気道抵抗とコンプライアンス
    - ストロー(気道)が問題の場合
    - 風船(肺胞)が問題の場合
    6.呼吸不全に至る要因
    7.人工呼吸の適応
    8.どのように呼吸仕事量を軽減するのか

    chapter 02 人工呼吸器のモード

    1.呼吸仕事量軽減に注目したモード選択
    2.人工呼吸器モードの種類
    3.人工呼吸器モード選択の基本的な考え方
    4.補助する回数を増やすことによる、呼吸仕事量の軽減(A/Cvs.SIMV)
    - A/C
    - SIMV
    - A/CとSIMVの違い
    5.補助する圧較差を増やすことによる呼吸仕事量の軽減(CPAPvs.PS)
    - CPAP
    - PS
    6.補助する時間を保証することによる、呼吸仕事量の軽減(A/Cvs.PS)

    chapter 03 人工呼吸器初期設定

    1.人工呼吸器初期設定は整理すると意外と単純
    2.人工呼吸器設定の流れ
    (1)モードを決める
    (2)換気様式を決める
    (3)各項目を設定する
    3.換気様式の選択
    4.人工呼吸器設定項目
    5.従量式調節呼吸(VCV)の設定項目
    (1)換気に関する設定(1回換気量、換気回数)
    - 1回換気量の設定の決め方
    - 換気回数の設定の決め方
    (2)酸素化に関する設定(FIO2、PEEP)
    - FIO2の決め方
    - FIO2とSpO2の目標値
    - PEEPの決め方
    (3)同調性に関する設定(吸気流量、流量波形、トリガー感度)
    - 吸気流量
    - 吸気流量波形
    - 1回換気量・吸気流量・吸気時間の関係
    - 吸気流量の調整
    - トリガー
    6.従圧式調節呼吸(PCV)の設定項目
    (1)酸素化に関する設定(FIO2、PEEP)
    (2)換気に関する設定(吸気圧、換気回数)
    - 吸気圧の設定の考え方
    - 呼吸回数の設定の考え方
    (3)同調性に関する設定(吸気時間、トリガー感度)
    - 吸気時間の調整
    - トリガー
    7.PSの設定項目
    - ターミネーションクライテリア
    8.アラームの設定項目

    chapter 04 肺メカニクス

    1.肺の中の状況を人工呼吸器から読み取る
    2.症例から考えよう
    3.人工呼吸における圧
    4.肺胞内圧(プラトー圧)測定
    5.気道抵抗・コンプライアンスの定量的評価
    6.気道抵抗・コンプライアンスの定性的評価
    - PCVにおける気道抵抗評価
    - PCVにおけるコンプライアンス評価
    - VCVにおける気道抵抗とコンプライアンス
    7.肺メカニクス変化による影響
    8.肺メカニクス評価後の流れ

    chapter 05 ARDSの人工呼吸管理

    1.ARDSに対する特殊な人工呼吸管理方法はない!目標は常に一緒
    2.ARDSとは
    3.ARDSの原因疾患
    4.ARDSの病態生理
    5.ARDS管理に必要な呼吸管理
    - シャントに対する呼吸管理
    - コンプライアンス低下に対する呼吸管理
    6.人工呼吸関連肺傷害
    7.人工呼吸関連肺傷害を予防するための呼吸管理
    - 肺胞内圧(プラトー圧)が必要以上に上昇しないような呼吸管理
    - PEEPを用いることにより、可能な限り無気肺を作らないような呼吸管理
    8.Permissive hypercapnia(高二酸化炭素許容人工換気法)

    chapter 06 閉塞性肺疾患の人工呼吸管理

    1.「息を吐ききらせる」これが唯一かつ最大の目標
    2.閉塞性肺疾患の病態生理
    3.気道抵抗が高いことによる人工呼吸管理への影響
    - 吸気における影響 VCVの場合
    - 吸気における影響 PCVの場合
    - 呼気における影響 VCV・PCV共通
    4.エアトラッピング/auto-PEEPによる影響
    - VCVにおける影響
    - PCVにおける影響
    - VCV・PCV共通の影響
    - 肺メカニクスに与える影響
    - ミストリガー
    5.エアトラッピング/auto-PEEPの診断
    - 定性的評価
    - 定量的評価
    6.エアトラッピング/auto-PEEPへの対応
    - VCV・PCV共通 呼吸回数を減らす
    - VCVの場合 ①吸気流量を上げる
    - VCVの場合 ②流量波形を矩形波にする
    - VCVの場合 ③1回換気量を減らす
    - PCVの場合 ①吸気時間を減らす
    - PCVの場合 ②吸気圧を減らす
    7.どの手段から選択していくのか
    8.閉塞性肺疾患の人工呼吸管理が吸気に与える影響
    - VCVの場合
    - PCVの場合
    9.Permissive hypercapnia(高二酸化炭素許容人工換気法)

    chapter 07 グラフィック

    1.グラフィックの理解なくして、適切な人工呼吸管理は不可能
    2.グラフィックの基礎
    - 圧波形
    - 流量波形
    - 換気量波形
    3.グラフィックの活用
    - 肺メカニクスの鑑別
     ①VCVの場合
     ②PCVの場合
    - 非同調の鑑別
     ①サギング
     ②プレッシャースパイク
     ③ダブルトリガー
     ④エアトラッピング
    - リークの鑑別
    - その他
    - 回路内の水滴

    chapter 08 トラブルシューティング

    1.トラブルへの対処なくして、人工呼吸管理は完結せず
    2.トラブルシューティングの考え方
    3.ステップ①:トラブルの種類
    - 気道抵抗上昇とコンプライアンス低下
    - リーク
    - 非同調
    4.ステップ②:トラブルの起こる部位
    - 気道抵抗上昇とコンプライアンス低下
    - リーク
    - 非同調
    5.トラブルの種類と部位のまとめ
    6.ステップ③:トラブルの原因
    7.トラブルの種類を見分ける
    - 気道内圧が上昇した!:VCVで管理している場合
     〜基礎知識〜
    - 気道内圧が上昇した!:VCVで管理している場合
     ~実際の臨床の現場では~
    - 1回換気量が低下した!:VCVで管理している場合
     〜基礎知識〜
    - 1回換気量が低下した!:VCVで管理している場合
     ~実際の臨床の現場では~
    - 1回換気量が低下した!:VCVで管理している場合
     ~1回換気量低下アラーム単独~
    - 1回換気量低下アラーム+最高気道内圧アラーム
    - 1回換気量が低下した!:PCVで管理している場合
     〜基礎知識〜
    - 1回換気量が低下した!:PCVで管理している場合
     ~実際の臨床の現場では~
    8.トラブルシューティングにおける思考の流れ
    - アラームが発生する(もしくは、気道内圧や1回換気量が変化する)
    - トラブルの種類を考える(グラフィック、肺メカニクス解析を行う)
    - トラブルの部位を考える
    - トラブルの原因を検討する

    chapter 09 人工呼吸器離脱

    1.余計なことを考えずに、とりあえず人工呼吸器離脱を考える
    2.人工呼吸管理の3ステップ
    3.人工呼吸器離脱の6ステップ
    4.人工呼吸器離脱に向けてのアセスメント
    5.人工呼吸器離脱におけるSBT
    - SBTとは
    - SBT開始基準
    - SBT成功基準
    - SBTの長さ
    - SBTに失敗した場合
    6.SBT成功後の抜管

    chapter 10 急性期リハビリテーション

    1.人工呼吸器を装着しながら歩行ができる
    2.早期リハビリテーションの必要性
    - ICUでの治療後の機能低下
    - 人工呼吸器装着中の身体能力の低下と早期リハビリの役割
    3.リハビリテーションの内容と進め方
    - リハビリテーションの開始・中止基準
    - 早期離床・リハビリ前のアセスメント
    - 多職種での実施と各職種の役割
    - 実施時の注意

    あとがき
    付録1 対応する動画の内容 まとめ
    付録2 1回換気量早見表
    索引
    日本呼吸ケア教育研究会 ワークショップの紹介
    著者プロフィール

    Column
    Column1:
    ①答えられますか? 目の前の患者さんの人工呼吸の適応
    ②人工呼吸の適応と気管挿管の適応は一緒?
    Column2:人工呼吸って呼気も補助してくれるの? 呼吸サイクルにおける呼気と時定数
    Column3:呼吸努力が続いているってどうやって判断するの?
    Column4:PRVCって何? VCVなの? PCVなの? 一体、何なの?
    Column5:人工呼吸器の画面が機種ごとに違っても基本は同じ! 人工呼吸器インターフェイス
    Column6:分時換気量が同じなら、PaCO2も同じで良い?
    Column7:酸素化を規定する真の立役者は? 平均気道内圧
    Column8:呼吸管理の裏番長 機能的残気量4
    Column9:VALIに6つ目が登場! エルゴトラウマとは何でしょうか?
    Column10:酸素化の目標はPaO2? SpO2?
    Column11:吸気時間はI:E比で決めるべき? I:E比って役に立つの?
    Column12:自発呼吸を伴う患者さんにおける測定されたプラトー圧は、本当に信用できる?
    Column13:PCVにおけるプラトー圧を、吸気ポーズを押さずに評価しよう
    Column14:PCV初期設定時の吸気圧をコンプライアンスから予測する!
    Column15:気道抵抗上昇とコンプライアンス低下が同時に起こったら、どうやって見抜く?
    Column16:気道抵抗が上昇した場合、PCVでは本当に1回換気量が低下するのか?
    Column17:プラトー圧だけでは実は不十分…。肺胞壁内外にかかる力の評価が重要!
    Column18:一番良いPEEP設定方法って何?
    Column19:換気回数って30回を超えていても本当に大丈夫? メカニカルパワーを意識する
    Column20:ループ波形
    Column21:吸気努力の定量評価は可能?
    Column22:自動ウィーニングに頼らない!

    執筆者一覧

    ■編集
    日本呼吸ケア教育研究会

    ■執筆
    安田英人 日本呼吸ケア教育研究会副代表・主任講師、医療法人鉄蕉会亀田総合病院集中治療科
    山田紀昭 日本呼吸ケア教育研究会事務局長、恩賜財団済生会横浜市東部病院TQMセンター
    鵜澤吉宏 日本呼吸ケア教育研究会副代表、亀田総合病院リハビリテーション事業管理部

    トピックス