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医療文化への誘い
よき医療者のために

著 的場 恒孝 天神会新古賀病院学術顧問・久留米大学名誉教授
A5判・134頁
定価(本体 1,800円+税)
ISBN4-7653-1255-0
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著者は医療における対話の重要性を説く.医療は人対人の関係で成り立っている.現代医療の世界では,先端医療技術が優先して,患者との間に心の対話が失われている側面が多い.
医療訴訟の引き金になる大きな要因は,医療者と患者の間の対話不足からである.それは病気に関する医療者の患者への説明不足であり,身体のみならず心も病んでいる患者に対する心のケア不足からである.
したがって医療者・ナースに求められることは,根源的には人間性である.医療の知識と技術は言うに及ばず,人としての人間的力量を身につけることが大切になる.医療者・ナースには全人的対応が求められることを強調し,医療者が,医療者として自身の人格を高めるための指標を具体的に示す.
本書では三大項目,12のテーマに分けて医療・看護の本質まで深く掘り下げ,さらに患者の人権,死生観と文化,今日に見る倫理的な諸問題にまで言及し,著者の考えが述べられている.テーマは多様であるがいずれも根底には,よき医療のために医療者・ナースが目指すべき心のあり方が示されており,医療者が“知”と“情”をバランスよくもつことの必要性が述べられている.



序章 医療と文化
A.医の倫理
 1 医療への理解
 2 看護ということ
 3 患者の人権
 4 バイオエシックス(生命倫理)を考える
B.医療者と患者の関係
 5 コミュニケーション技法
 6 医療におけるNBMとEBM
 7 インフォームド・コンセント(IC)
 8 がん告知
C.医療と社会文化
 9 終末期医療をめぐって
 10 死生観と文化
 11 プライバシー権
 12 21世紀は環境と健康の世紀である