補完・代替医療

鍼灸
第2版

    定価 3,080円(本体 2,800円+税10%)
    篠原昭二
    九州看護福祉大学教授
    A5判・243頁
    ISBN978-4-7653-1608-8
    2014年06月 刊行
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    東洋医学の鍼灸のすばらしい世界とその奥深さを知る一冊!

    内容紹介

    近年の日本で行われている鍼灸事情とともに、東洋医学をベースとした鍼灸治療の診断、治療法、東洋医学理論などについて、わかりやすく解説した。鍼灸治療で主流を占めている現代的鍼灸、中医鍼灸、経絡治療の診断・治療方式について説明すると同時に、こころと身体を含む、鍼灸医学本来の視点に立って、紹介している。また、東洋医学的な立場から、鍼灸と関連する気(血、津液)、陰陽五行説、四診法、臓腑・経絡説、新しい鍼灸治療の方法論、肩こり・腰痛・膝痛・心身症に対する鍼灸治療の方法、主要な愁訴に対する鍼灸治療の考え方などを取り上げ、随所に出てくる専門用語の中で、基本的な用語については文中でメモとして解説するなどして、できるだけ平易に理解しやすくした。生活の中の身近な健康問題をとりあげている巻末の付録(1.Aツボ・経絡、2.手軽にできるツボ健康法、3.灸治療の実際例)は初版のものをそのまま残した。東洋医学に関心のある人々、鍼灸を学ぶ初学者、一般読者とっても興味深く読める記事なので東洋医学的な鍼灸の世界の理解を深めていただきたい。

    序文

    目次

    1部 病気、病人を診るもう一つの視点
    はじめに
    鍼灸の歴史
    1章 『東洋医学』の概念とその視点
    1)気の医学
    2)心身一如の医学
    3)全身のバランスをとる医学
    4)全体をみる医学
    2章 日本で行われている鍼治療の方法
    1.現代医学的病態把握に基づく治療法
    2.日本の伝統的な鍼灸治療法:経絡治療
    3.中国から輸入された鍼治療:中医鍼灸
    3章 東洋医学的にみた人間の仕組み
    1.ストレスにさらされる生活
    2.東洋医学の生体観
    1)西洋医学と異なった「気」の哲学?!
    2)基本的な身体の仕組み(生体観)
    3)肝を病むと・・・:こころと身体の連関
    3.五臓の生理と病理(現代医学と異なる見方)
    1)「肝」「怒れば肝を傷る」
    2)「心」「喜びすぎれば心を傷る」
    3)「肺」「憂い、悲しめば肺を傷る」
    4)「脾」「思いすぎると脾を傷る」
    5)「腎」「恐れ、驚けば腎を傷る」
    4.西洋医学と東洋医学の病症認識(視点)の違い
    1)消化器系と関連する「脾」の経絡
    2)胃と関連する経絡
    4章 経絡:中国医学に特徴的な機能的連絡ルート
    1.鍼灸医学に特徴的な経絡
    2.経絡と経穴
    1)経絡学説とは
    2)経絡系統
    3)経絡の種類
    4)経絡の働き
    5)経絡現象を想起させる事例
    3.緩和ケアに微鍼を応用した治療方法とその効果
    2部 鍼灸医学の診察法(四診法)とその応用
    はじめに―四診法
    1.望診(視診法)
    1)神
    2)色
    3)形
    4)態
    2.聞診:臭覚、聴覚による診察
    1)声診
    2)五音
    3.問診:病態の特徴、背景、誘因、状態を把握する
    1)寒熱
    2)汗
    3)頭身
    4)小便
    5)大便
    6)飲食、味覚(渇飲、摂食、味覚)
    7)胸腹部
    8)耳と眼
    9)睡眠
    10)既往症
    11)思想情緒、生活習慣、作業環境
    4.切診法
    4-1.脈診法
    4-2.腹診
    4-3.背診:背候診
    4-4.原穴診
    3部 日本で伝承されてきたもう一つの経験医学
    はじめに―東洋医学の不思議
    1章 東洋医学の哲学
    1.陰 陽
    1)陰陽とは
    2)陰陽の分類
    3)陽証と陰証
    4)陰陽の法則
    2.陽気・陰気と鍼灸医学の関連
    3.気
    1)気の種類
    2)気の作用
    3)気の病理的変化
    4.血
    1)血の生成
    2)血の作用
    3)血の病理的変化
    5.津液
    1)津液の調節
    2)津液の分類
    3)気、血、津液の相互関係
    6.五行説
    1)五行とは
    2)五行色体表
    3)五行の法則
    2章 東洋医学の病因
    1)六淫
    2)七情
    3)飲食・労倦
    4)外傷
    5)痰飲、お血
    6)こころの病と鍼灸
    3章 鍼灸の診断治療システム
    1.全身的な気の異常の評価
    2.全身的なアンバランスの評価
    3.局所的な病態把握
    付録
    1.灸治療の実際
    2.Q&A ツボ・経絡
    3.手軽にできるツボ健康法

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