補完・代替医療

バイオフィードバックとリラクセーション法

    定価 1,980円(本体 1,800円+税10%)
    編著竹林直紀
    アイ・プロジェクト統合医療研究所所長
    神原憲治
    関西医科大学医学部心療内科学講座
    志田有子
    関西医科大学医学部心療内科学講座
    A5判・107頁
    ISBN978-4-7653-1468-8
    2011年03月 刊行
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    臨床バイオフィードバックの決定版! 心身症の改善やピークパフォーマンスの向上に役立つとされるバイオフィードバックの実際をわかりやすく解説!!

    内容紹介

    私たちの体は暑さ、寒さ、ストレスなど、外界からの刺激に対して無意識のうちに変化する。一方、筋電図や心電図で計測して自分の目に見える形として自覚することで、体内の状態をコントロールできることが最近ではわかってきた。欧米ではこのバイオフィードバックの原理を利用して、認知の変容や心身症の改善を促す心身医学療法的アプローチが補完・代替医療として注目を浴びている。
    本書では、定義や対象などバイオフィードバックの実際と、呼吸法や自律訓練法、漸進的筋弛緩法といったリラクセーション法を詳しく解説した。バイオフィードバックとリラクセーション法を組み合わせた臨床例も紹介し、臨床バイオフィードバックの実際が理解しやすい。

    序文

    目次

    総論
    1.補完・代替医療としてのバイオフィードバック
    1.補完・代替医療の医療モデル
    2.システム論的健康観
    3.バイオフィードバックの医療モデル
    4.臨床精神生理学
    5.臨床バイオフィードバックの実際
    6.リラクセーション反応とセルフコントロール
    2.ヘルスプロモーションとバイオフィードバック
    1.健康とは何か?
    1)死因構造、平均寿命の変化と健康の関係について
    2)これからの健康とは
    3)健康の評価
    2.健康とセルフケア行動
    1)わたしたちの行動とセルフケアの重要性
    2)健康とバイオフィードバック
    3.ヘルスプロモーションにおけるバイオフィードバックの活用法とバイオフィードバックの意義
    各論
    1.バイオフィードバック
    1.バイオフィードバックとは
    1)バイオフィードバックとは
    2)バイオフィードバックと「からだ」
    2.バイオフィードバックの対象と心身症
    1)バイオフィードバックの対象
    2)心身症
    3)心身相関とバイオフィードバック
    3.バイオフィードバックの方法
    1)バイオフィードバックのシステム
    2)バイオフィードバックの種類
    3)バイオフィードバックで用いられる精神生理学的指標とその特徴
    4)バイオフィードバック機器の実際
    5)バイオフィードバックの手順
    4.バイオフィードバックの作用機構
    1)心身症の病態とバイオフィードバック
    2)末梢の機能的病態とバイオフィードバック
    3)背景に存在する自律神経系などの病態とバイオフィードバック
    4)心理・行動・認知面の病態とバイオフィードバック
    5)心身相関の病態とバイオフィードバック
    5.バイオフィードバック臨床の実際
    1)ストレス・プロファイル(Psychophysiological Stress Profile : PSP)
    2)心療内科における気づきに重点をおいたバイオフィードバック
    3)症例1 顎関節症(心身症)
    4)症例2 痙攣性発声障害
    5)バイオフィードバックの特徴のまとめ
    6.身体感覚・感情の気づきとバイオフィードバック
    1)アレキシサイミア(失感情症)とアレキシソミア(失体感症)
    2)身体感覚の気づきに関する研究
    3)気づきへのプロセスとバイオフィードバック
    2.リラクセーション法
    1.リラクセーションとは
    2.リラクセーションの効果と活用
    3.リラクセーション法の実際
    1)呼吸法
    2)自律訓練法
    3)漸進的筋弛緩法
    4)ダイナミックフローストレッチ
    4.リラクセーション法とバイオフィードバックの併用について
    1)リラクセーションプログラム
    2)症例 緊張型頭痛
    3.臨床バイオフィードバックと認定制度
    1.臨床バイオフィードバックセラピスト
    1)米国でのバイオフィードバック認定制度
    2)BCIA認定ガイドライン(ブループリント)
    2.統合医療におけるチーム医療
    3.日本における臨床バイオフィードバックの可能性

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