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未破裂脳動脈瘤の手術

       


三宅 悦夫(三宅脳神経外科病院院長)
山川 勇造(長崎川棚医療センター部長)
A4判・280頁・DVD付き
定価(本体24,000円+税)
ISBN978-4-7653-1498-5


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未破裂脳動脈瘤についてカラー写真を豊富に使用し、著者らの厳選した75症例を、画像所見と顕微鏡下実像を対比しながら解説。
――5ミリ未満の未破裂脳動脈瘤は経過観察でよいか?また、3ミリ以下はどうするか?
 

序文より
  未破裂脳動脈瘤の治療はどうあるべきかを考える上で、いったい脳動脈瘤はどのくらいの大きさで破裂しているのか、まず画像から動脈瘤の大きさを測定した。また画像からその動脈瘤手術中の形態(ブレブ、壁の薄さ等)を推測することが、なかなか困難であるという実感を強くもっていたので、画像と実像を対比した。317例の破裂脳動脈瘤のうち、計測に信頼性がもてる163例を選び計測した。その結果5mm以上の破裂例は163例中100例(61.35%)、5mm未満は63例(38.65%)という結果を得た。実に38.65%という比率で5mm未満の脳動脈瘤は破裂し、そのうち14例は3mm未満であった。統計上もちろん小さい数字であるが、くも膜下出血で発症した破裂脳動脈瘤の現実の数字である。未破裂脳動脈瘤の開頭手術の症例を重ねていくに従い、動脈瘤の実像を画像ではなかなか推測できないのではないかとういう感を深めた。破裂予防の手術故、術中破裂は許されない。それ故どうしても最悪の事態を想像するため重要な血管の温存はもちろんネックの補強、血流の透見される部のラッピング等の処置に時間のかかることも多い。又、3mm未満はカテーテル治療の成績が今一つであるので、より確実な開頭手術に踏み切ることも多い。今回著者一人の考えかたに偏りを生じてはならないと考え九大脳神経外科の同門の山川先生に参加してもらった。著者より2年後輩の山川先生は臨床経験豊富で研究心にも富みその上、確実な手術をする脳外科医である。是非にと共著者として助力をしてもらった。もちろん先生には自分流の思いどおりの執筆をお願いした。

 これまで、九州大学脳神経外科(現 佐々木富男教授)の先輩後輩の皆様にはお世話になりました。感謝します。脳神経外科手術は他の臓器の手術に比して体位、頭位、血圧のコントロール等で麻酔医の協力が欠かせない。学生時代からの畏友十時忠秀先生(現 佐賀国際重粒子がん治療財団理事長)をはじめ佐賀大学麻酔科の先生方には大変お世話になりました。厚くお礼申し上げます。
最後に約15年来、御協力頂いた金芳堂の市井輝和社長をはじめ皆様に感謝します。この書がこれから未破裂脳動脈瘤の治療を経験されていかれる脳神経外科医、脳血管内外科医の皆様に役立てて頂ければ著者として誠に幸せです。


1章 脳動脈瘤の計測方法
2章 開頭
3章 脳槽,血管の解剖およびシルビウス裂の開放
4章 前交通動脈動脈瘤,前大脳動脈動脈瘤(近位および遠位部)
5章 内頚動脈瘤
6章 中大脳動脈動脈瘤
7章 脳底動脈動脈瘤
8章 3mm未満の小さな破裂動脈瘤