周産期・新生児 ステロイドを使いこなそう!

    定価 4,180円(本体 3,800円+税10%)
    河井昌彦
    京都大学医学部附属病院病院教授
    A5判・184頁
    ISBN978-4-7653-1750-4
    2018年04月 刊行
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    周産期領域においていかに正しい知識・理解を持って、使用をためらいがちなステロイドと関わっていくのか。その手助けとなる1冊

    内容紹介

    ステロイドの使用にためらう医療者は多い。しかし、周産期領域においてステロイドは小児の発達、呼吸、循環など様々な面において多種多様に関わっており、ステロイドをうまく使いこなすことが、児の救命・予後に直結するといっても過言ではない。
    本書には、「ステロイドのことをもっと深く理解したい」と新生児内分泌に取り組んできた著者が、「ステロイドをうまく使いこなしてほしい」と、これまでの豊富な経験から自身の持つ知識や情報をふんだんに盛り込んだ。また取り上げた領域は胎児期~出生後に渡っており、新生児科医はもちろん、産科医をはじめとした周産期医療に携わるすべての人々に役立つ1冊となっている。

    序文

    内分泌機能は周産期医療において極めて重要な役割を担っている。内分泌機能 すなわちホルモンの中で最も重要なものは何かと問われれば、やはり、副腎皮質ホルモンであろう。

    私は新生児科医として日々診療に当たっているが、最も重要視している事の一つが、副腎皮質ホルモン薬(=ステロイド薬)の使い方である。

    ステロイド薬をうまく使いこなすことが、児の救命・予後に直結する。一方、ステロイド薬の使用は短期的な合併症のみならず、長期にわたる発達障害の原因となるかもしれない。ステロイドの事をもっと深く理解したい… 私は、そんな思いで、新生児内分泌に取り組んできた。本書は、これまでに私が得た情報を整理した集大成である。

    新生児の副腎機能を理解するには、出生後のみならず、胎児期の副腎機能の理解が欠かせない。このため、本書のカバーする領域は出生後のみならず、胎児期にもさかのぼる。すなわち、新生児科医のみならず、産科医をはじめ、周産期に関わる全ての方々に役立つ情報を書き込んだつもりである。

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