MINOR TEXTBOOK

精神医学
第12版

    定価 5,940円(本体 5,400円+税10%)
    加藤伸勝
    編集福居顯二
    京都府立医科大学大学院医学研究科精神機能病態学教授
    谷直介
    医療法人三幸会北山病院院長
    井上和臣
    医療法人内海慈仁会内海メンタルクリニック院長/鳴門教育大学名誉教授
    A5判・480頁
    ISBN978-4-7653-1571-5
    2013年05月 刊行
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    内容紹介

    一般的に精神医学は理解困難な学科の一つと考えられがちである。事実、精神医学は方法論的に自然科学的方法のみでは説明し尽くされないところがあり、心理学的・社会学的な文化科学的方法の助けも借りなければならない。そこで本書は充分に理解できない哲学的・心理学的事項やそれらの理論的記述はできるだけ避け、臨床的事実の記載を中心に臨床の実際に役立つように記述、無駄を省き習得すべき知識を整理し重点詳述主義に徹している。今回の改訂では、単著であった本書についてそれぞれの項目にあった執筆者を選び大幅に全体を見直して最新の知見が盛り込んだ。一方で、今や必要ではないと思われるドイツ語を省き、あまりに詳細な部分も省き無駄をなくした。また、ICD-10だけでなくDSM-Ⅳを用いてわかりやすく解説した。

    序文

    目次

    Ⅰ.総 論
    1章 序論
    1.精神医学の対象と歴史
    2.精神医学における疾患概念
    2章 精神疾患の原因と分類
    1.精神疾患(障害)の原因論
    2.精神疾患の分類
    3.各年代による精神疾患
    3章 症状と症候
    1.精神症状
    2.精神状態(症候群)および神経心理学的症候群
    3.身体症状
    Ⅱ.各 論
    1章 症状性を含む器質性精神障害
    1.認知症
    2.身体因性精神障害
    3.器質性精神障害
    2章 精神作用物質による精神および行動の障害(物質関連障害)
    1.概念
    2.アルコール関連精神障害
    3.その他の物質依存
    4.関連する法律
    3章 統合失調症、統合失調型障害および妄想性障害
    1.概念
    2.歴史
    3.疫学
    4.原因
    5.症状
    6.病型分類
    7.診断
    8.治療
    9.経過と予後
    10.近縁疾患
    4章 気分障害(感情障害)
    1.概念の変遷
    2.疫学
    3.成因
    4.症状
    5.診断と病型
    6.経過と予後
    7.治療
    8.最近のうつ病像の変化と治療の方向性
    9.非定型精神病
    5章 神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害
    1.定義
    2.神経症性障害の分類
    3.神経症の力動精神医学的解釈
    4.臨床的類型
    5.神経症性障害一般の治療
    6章 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群
    1.摂食障害
    2.睡眠障害
    7章 成人のパーソナリティおよび行動の障害
    1.パーソナリティ障害
    2.成人の行動の障害
    8章 精神遅滞(知的障害)
    1.緒言
    2.疫学
    3.病因
    4.診断
    5.治療と支援
    6.本人への支援
    7.家族支援
    8.薬物療法
    9章 心理的発達障害
    1.自閉性障害
    2.アスペルガー障害
    3.レット障害
    4.小児期崩壊性障害
    10章 小児期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害
    1.注意欠陥および破壊的行動障害
    2.児童の神経症性障害と心因反応
    3.児童期精神疾患(障害)の診断と治療
    11章 心身症
    1.歴史と診断
    2.病態理解
    3.治 療
    12章 てんかん
    1.原因と定義
    2.発作型の分類
    3.分類
    4.てんかんに伴う精神症状
    5.診断と経過
    6.治療
    13章 リエゾン精神医学
    1.リエゾン精神医療
    2.サイコオンコロジー
    Ⅲ.精神医学的面接と検査
    1章 精神医学的面接
    1.予診
    2.面接
    2章 臨床心理テストと症状評価尺度
    1.発達検査
    2.知能検査
    3.性格検査
    4.神経心理検査
    5.症状評価尺度
    3章 臨床検査法
    1.脳波検査
    2.事象関連電位
    3.脳磁図検査
    4.筋電図検査
    5.その他の生理学的検査
    6.脳画像検査
    7.体液検査法
    Ⅳ.治療
    1章 薬物療法
    1.抗精神病薬
    2.抗不安薬
    3.抗うつ薬
    4.抗パーキンソン薬
    5.精神賦活薬
    6.催(睡)眠薬、鎮静薬
    7.抗てんかん薬
    8.抗躁薬
    2章 その他の身体療法(電気けいれん療法など)
    1.電気けいれん療法
    2.反復性経頭蓋磁気刺激療法
    3.その他
    3章 精神療法
    1.個人精神療法
    2.家族療法
    3.認知行動療法
    4.対人関係療法
    5.動機づけ面接法
    6.森田・内観療法
    7.集団精神療法
    4章 精神科リハビリテーションと地域精神医療
    1.社会療法
    2.地域精神医療
    3.外来通院医療と救急医療
    Ⅴ 精神保健(メンタルヘルス)と法律
    1章 精神保健(メンタルヘルス)と社会
    1.精神保健(メンタルヘルス)またはこころの健康増進、および予防精神医学
    2.精神保健の新たな課題
    3.不登校、ひきこもり、DV、児童虐待
    2章 精神医療と法律
    1.精神医療と法律

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