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うつ病―知る・治す・防ぐ

編著 福居 顯二 京都府立医科大学大学院精神機能病態学教授/井上 和臣 鳴門教育大学基礎・臨床系教育部教授/河瀬 雅紀 京都ノートルダム女子大学心理学部心理学科教授 
A5判・216頁
定価(本体 3,800円+税)
ISBN978-4-7653-1386-5
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 本書の特徴として、うつ病について生物学的な側面と精神病理学的な側面をバランスよく記載をした。精神薬理学の最新の知見、具体的で詳細な面接(問診)技法、総合的な診立て(診断)に加えて、治療においては広く精神療法(力動的精神療法、認知療法、対人関係療法など)やカウンセリングにも紙面を割き、後半にはリハビリテーション、予防とストレス・マネジメントにもふれた。
 難治性うつ病も増えるなか、これからのうつ病治療は、うつ病を診て、正確な診断を慎重につけ、薬物療法と広義の精神療法を使い分けた適確な治療をおこない、リハビリテーション・復職などのソーシャル・サポートに繋げるトータルな関わり(チーム医療と福祉)が大切である。そのためには精神科医、心療内科医をはじめ、「こころ」に興味をもつ身体科医、プライマリ・ケア医に加え、看護師、臨床心理職、精神保健福祉士、社会福祉士等との連携が今後の重要な課題である。本書はこれらの多くの職種の人々や、それに向かって医学・看護学・臨床心理学・社会福祉学等を専攻する学生・大学院生にも興味のある内容を盛り込み、コンパクトに持ち歩けるように工夫した。


1 章 うつ病の概念
 1 概念の歴史的経過
 2 臨床分類
 3 躁うつ病との病態の違い
 4 うつ病の疫学

2 章 うつ病の成因
 1 生物学的要因
 2 心理社会学的要因

3 章 うつ病の診断
 1 どのような症状があるか(症候学)
 2 面接(問診)の手順とそのポイント
 3 診断へのポイント
 4 うつ状態とうつ病

4 章 世代によるうつ病
 1 子どものうつ病
 2 思春期・青年期のうつ病
 3 周産期うつ病・更年期障害
 4 男性更年期障害
 5 初老期・老年期のうつ病
 
5 章 種々のうつ病
 1 身体疾患によるうつ病
 2 アルコールによるうつ病
 3 治療薬剤によるうつ病
 4 仮面うつ病
 5 非定型うつ病
 6 季節性感情障害
 7 緩和医療におけるうつ病

6 章 軽症うつ病の増加とその対策

7 章 うつ病と他の精神疾患とのcomorbidity
 1 アルコール依存
 2 摂食障害
 3 不安障害との合併
 4 パーソナリティ障害

8 章 治 療
 1 薬物療法
 2 精神療法
 3 カウンセリング
 4 電気けいれん療法(ECT : electroconvulsive therapy)

9 章 面接での留意点
 1 治療同盟の確立
 2 説明と同意
 3 慢性化
 4 二重の協働作業

10 章 うつ病のリハビリテーション
 
11 章 臨床研修医や他科診療医がうつ病にどう接するか
 1 プライマリケア医のためのうつ病診断へのポイント
 2 専門医への紹介の必要なケース

12 章 うつ病と自殺予防
 
13 章 うつ病の予防とストレス・マネジメント(学校,職場,地域のメンタルヘルス)
  
14 章 現代のうつ病像の変化

15 章 これからのうつ病を考える