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Generalist 糖尿病診療のススメ

  • 品切・未定
定価 3,960円(本体 3,600円+税10%)
荒木厚
東京都健康長寿医療センター内科総括部長
B5判・132頁
ISBN978-4-7653-1663-7
2015年12月 刊行
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アップデートが速い糖尿病診療をキャッチアップ!

内容紹介

糖尿病は全身の多様な合併症を発症するジェネラリスト必修の疾患であるが、新しい、かつスタンダードな知識がこの一冊にコンパクトにまとまっており、日常診療の手引書として最適。
糖尿病の合併症については三大合併症のほかに、新しい合併症として歯周病や認知症、さらに高齢糖尿病との関連が深い転倒・骨折、サルコぺニア、フレイル、うつ病、悪性腫瘍なども取り上げ、本書では個別に評価法や治療法を示している。
治療薬については作用機序の異なる経口薬、インスリン、GLP-1受容体作動薬と種類が増えており、使い分けが重要であるが、症例を挙げながらイメージしやすく解説している。
本書では、統計や検査、薬物等の量的な説明は数値や数量で具体的に示しており、実践書として使いやすい。
また、セルフケア向上のための心理アプローチをねらった外来診察での話し方などを、会話の具体例を示しながら解説していて、問診などに役立つ。

序文

目次

1章 糖尿病の診断
1.糖尿病とは
2.糖尿病の診断
3.高血糖も低血糖も重症な疾患のマーカー
4.HbA1cとグリコアルブミン
5.1型糖尿病
6.インスリン分泌とインスリン抵抗性の評価
2章 糖尿病の疫学
1.糖尿病の頻度は加齢とともに増える
2.運動と食事の生活習慣の介入は糖尿病発症を防ぐ
3.糖尿病の血糖コントロールと死亡、大血管障害
4.活動量低下や心理状態悪化は脳卒中発症の危険因子
5.厳格なコントロールは合併症を防ぐか?
6.包括的な危険因子の管理が糖尿病合併症を防ぐ
3章 糖尿病の医療面接
1.糖尿病の問診
2.糖尿病の診察
3.糖尿病患者の慢性期の診療
4.慢性期の診察の実際
5.総合機能評価(高齢者の場合)
4章 血糖コントロール目標
1.成人の場合
2.高齢者の場合
5章 糖尿病の急性合併症
1.インスリン依存状態かどうかを判断する
2.高浸透圧高血糖症候群
3.糖尿病ケトアシドーシス
4.急性合併症の治療
6章 糖尿病の慢性合併症
1.糖尿病網膜症
2.糖尿病腎症
3.糖尿病神経障害
4.動脈硬化性疾患
5.感染症
7章 新しい糖尿病合併症あるいは合併しやすい疾患
1.歯周病
2.認知症
3.うつ(うつ状態またうつ病)
4.癌
5.骨病変
8章 糖尿病と身体機能低下
1.サルコペニア
2.フレイル
3.転倒
9章 糖尿病の食事療法
1.食習慣の聴取
2.一般的な食事の注意点
3.適正なエネルギー摂取量を示す
4.バランスのとれた食事か確認
5.合併症予防のための食事も考慮する
6.高齢者糖尿病の食事療法
7.高齢者の食事療法の問題点を把握する
8.簡易な栄養食事指導
10章 糖尿病の運動療法
1.糖尿病の運動療法の効果
2.運動の種類
3.運動療法の実際
4.膝や腰が痛くて歩行ができない場合
5.運動を禁止あるいは制限した方がよい場合
6.運動の注意点
11章 経口血糖降下薬による治療
1.経口血糖降下薬による治療の原則
2.経口血糖降下薬の使い方の実際
3.インスリン分泌を促す薬物の特徴と注意点
4.インスリン抵抗性を改善する薬物の特徴と注意点
5.糖吸収、排泄に関係する薬剤の特徴と注意点
12章 インスリン治療
1.インスリン療法の適応
2.インスリンの種類
3.インスリンの皮下注射法について
4.インスリン皮下注の開始法
5.インスリン皮下注の単位量の調節
6.経口摂取がまだ不安定である場合の皮下インスリンのスライディング
7.経口摂取ができない場合の点滴内インスリンのスライディング
13章 GLP-1受容体作動薬
14章 低血糖症状とその予防・対策
1.低血糖の影響
2.低血糖の症状
3.重症低血糖のリスク因子を評価する
4.低血糖を防ぐための対策
15章 心理サポートと糖尿病教育
1.患者教育の重要性
2.糖尿病と診断された時の心理的反応
3.セルフケア行動に影響する心理・社会的要因
4.Prochaskaの行動変化ステージ
5.治療中断

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