症例から学ぶ高齢者疾患の特徴とその対応

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定価 4,180円(本体 3,800円+税10%)
編著寮隆吉
神戸大学名誉教授
B5判・124頁
ISBN978-4-7653-1485-5
2011年06月 刊行
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Dr.寮のとっておき高齢者治療学書!見逃さない・よく診よう・よく学ぼう 高齢者疾患の特徴とその対応を。

内容紹介

高齢者は他の年代に比較して有病率、有訴者率が極めて高い。このことを踏まえて高齢者のための適切な医療対策を立てることは緊急な課題である。5分間診療と言われている外来の経過観察で、質の高い医療を確保することは難しい。老健施設という高齢者特有の疾患を有する多数の高齢者を日常的に診療している著者による専門家や一般医家とは違った観点から、高齢者の特徴を踏まえた治療学書である。専門医学会のガイドラインが触れていない、臨床的に有用な治療を詳述。この一冊を手元におけば、質の高い高齢者医療を、自信をもって実践できることまちがいなし。
高齢者医療に携わる医師(プライマリ・ケア医)、看護師・介護士、ケアマネージャーなどもとより、全てのコメディカルの方々に是非読んでいただきたい。

序文

目次

1.心疾患
A.高齢者の心疾患の特徴
B.頻拍性心房細動を来たした症例
C.無症候で亜急性心筋梗塞であった症例
D.血管確保
2.呼吸器疾患
A.緊急な対応を要する呼吸器疾患
B.誤嚥あるいは嘔吐によって誤嚥性肺炎を来たした症例
3.意識障害
A.心房細動に合併した脳塞栓症の症例
B.抗血栓療法
C.高血糖と肝障害に合併した意識障害の症例
D.肺がんの脳転移による意識障害を来たした症例
4.血液疾患
A.貧血―鉄欠乏性貧血
B.MCHCが低下していた鉄欠乏性貧血の症例
C.鉄欠乏性貧血があったが鉄剤投与だけで原因検索を行わなかった症例
D.鉄欠乏性貧血以外の貧血
E.白血球増多症
5.認知症
A.認知症の症状
B.認知症の種類
C.幻視に対してリスペリドン投与が増悪を招来したレビー小体型認知症の症例
D.認知症のステージング
E.認知症の治療
F.改変センター方式
G.認知機能検査
H.せん妄
6.高血圧症
A.高齢者高血圧の特徴
B.高齢者高血圧の治療
7.2型糖尿病
A.食事療法の原則
B.経口糖尿病治療薬の特徴と使い方
C.インスリン注射を拒否して経口糖尿病治療薬だけで血糖管理ができた症例
8.高齢者によく見られる電解質異常
A.低ナトリウム血症を来たした症例
B.低カリウム血症を来たした症例
C.高カリウム血症を来たした症例
9.皮膚疾患
A.老人性乾皮症と老人性掻痒症
B.脂漏性皮膚炎の症例
C.皮脂減少性皮膚炎の症例
D.蕁麻疹の症例
E.白癬症
F.疥 癬
10.感染症
A.発熱患者の鑑別診断
B.DICの合併が疑われた蜂窩織炎の症例
C.弛張熱を認め肺結核症であった症例
11.ノロウイルス感染症
A.嘔吐が続いたノロウイルス感染症の症例
B.嘔吐と下痢が続いたノロウイルス感染症の症例
C.ノロウイルス感染症発症時の対策
12.経皮内視鏡的胃ろう造設術(PEG)
A.PEGの適応
B.PEGを勧められて拒否したが、その後経口摂取が可能となった症例
C.家族間や医師の間で意見が分かれてPEGを行った症例
13.死の看取り
A.リビングウイル
B.積極的な医療処置をしないで看取りを行った症例
C.経口摂取が不可能になってから維持液輸液、脂肪製剤そして出血傾向に活性型ビタミンKの投与を要した症例
D.口腔ケア
E.褥瘡対策
14.ケアに難渋するケース
A.転 倒
B.転倒を繰り返した超高齢者の症例
C.頻 尿
D.前立腺肥大症
E.アリセプトを中止して頻尿が改善した症例
F.神経因性膀胱と過活動膀胱
15.高齢者への投薬
A.入所時の処方と入所中の処方の比較
B.先発医薬品と後発医薬品
●付録・資料

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