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臨床輸液の知識と実践

著 河野 克彬 愛仁会学術担当理事・千船病院麻酔科部長
B5判・280頁
定価(本体 5,600円+税)
ISBN4-7653-1204-6
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輸液療法については医療分野の学生も本格的に学ぶ機会の少ない境界領域であり、いわば知識の谷間になっている。しかし、全診療科にわたり必須・共通の治療法である。
この重要領域である輸液療法に著者は過去40年間取り組んできた。そのなかで、医学生・研修医・看護師・薬剤師など若い世代の医療人を対象に、スライドをもとに講義を積み重ねて試行錯誤してきたものをまとめ「臨床輸液の知識と実践法」をここに展開する。
本書が皆様の理解と応用に役立つことはもちろん、リスクマネジメントの点でも成果を発揮していただけるのではないかと自負している。
また構成については、各ページが簡潔な要点の記述文章とともに、ポイントを押さえたカラフルな図表、チャート、写真やヘッドラインなどで印象的なプレゼンテーションを駆使した。


1章 輸液療法に必要な基礎知識
  1・1 体液と循環系の関係
    1.毛細管レベルでの体液の動き
  1・2 体液の量、分布および組成
    1.体液の量
    2.年齢・体格と体液量
    3.体液相
    4.血漿電解質と浸透圧
    5.消化液の電解質組成
  1・3 体液の動きと調節系
    1.体液調節機構
    2.細胞内外の水分の動き
    3.毛細血管レベルでの体液の動き
    4.体液と内分泌系
  1・4 体液の出入りと必要量
    1.不感蒸泄
    2.体液異常の発生機序
    3.成人と小児の違い
    4.必要水分量の計算
  1・5 酸塩基平衡 
    1.酸と塩基のバランス
    2.酸の産生と排泄
    3.酸塩基平衡の調節機序
    4.酸塩基平衡の指標
    5.酸塩基平衡の診断
    7.アニオンギャップと代謝性アシドーシス
  1・6 栄 養
    1.栄養素の生理作用と代謝
    2.グルコースの必要性と投与量
    3.蛋白質の代謝
    4.栄養素の必要輸液量
    5.静脈・経腸栄養法の選択
  1・7 体液情報と評価
    1.体液量の臨床的評価
    2.血液量の指標
    3.細胞内液量の指標は?
    4.末梢循環の指標
    5.腎機能の評価
    6.適正輸液の指標

2章 輸液療法の実際
  2・1輸液の目的
  2・2輸液の原則
    1.輸液の公式
    2.輸液療法の基本
  2・3輸液計画の立て方
  2・4輸液製剤
    1.輸液製剤の大まかな分類
    2.輸液製剤の詳細な分類
    3.輸液剤の基本
    4.複合電解質輸液剤
    5.膠質輸液剤
    6.輸液剤と分布体液相
    7.出血への補い
    8.輸液剤とNaCl相当量
    9.輸液・電解質の最大許容投与速度
    10.栄養輸液剤
  2・5輸液器具
    1.輸液セット
    2.三方活栓と延長チューブ
    3.閉鎖式輸液セット
    4.輸液フィルター
    5.静脈留置針(静脈留置カテーテル)
    6.輸液ラインの正しい組み合わせ
    7.輸液ラインの素材と問題点
    8.変形しうるボトルでの輸液量の読み
    9.輸液ポンプとシリンジポンプ
  2・6静脈路の確保
    1.末梢静脈路
    2.中心静脈
  2・7輸液の副作用・合併症
    1.静脈炎
    2.血管外漏出
    3.代謝性アシドーシス
    4.電解質異常
    5.過剰輸液
    6.空気の誤注入
    7.エアー針の挿入部位
    8.中心静脈カテーテルに関連した合併症
    9.針刺し事故防止
  2・8体液・電解質異常と輸液
    1.脱水
    2.溢水
    3.Naの異常
    4.Kの異常
    5.Caの異常
    6.Pの異常
    7.Mgの異常
    8.酸塩基平衡障害