CTとPETの融合画像診断
-効率的な腫瘍病巣発見のために-

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定価 8,360円(本体 7,600円+税10%)
中本裕士
京都大学大学院医学研究科放射線診断科
A4判・228頁
ISBN978-4-7653-1258-5
2006年10月 刊行
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内容紹介

CT「形態画像」とPET「機能画像」の画像融合は決してPET/CT装置のみで得られるわけではない。PETおよびCT画像はともにデジタル画像であり、撮像した後はワークステーション上で自由に処理することができる。
PET画像のスライスに対応する形態画像が参照できることは非常に有用であり、また集積部位と形態の異常とが寸分違わず一致していなくても診断に大きく困ることはなく、同じ体位で撮像して画像を重ね合わせれば、PETのみの診断よりかなり楽になる。
また、融合画像は臨床に役立つのみならず、画像診断を学ぶ上での教育的価値もあわせ持つ。たとえばCT上の見落としがどのようなところにあるのか、同時に撮られているPETおよび融合画像で確認することが可能であり、またPETのみでは意味づけの困難なFDGの集積パターンをCTの解剖学的情報の助けを借りて理解することができる。
すなわち、画像診断としてCT、PETのいずれを学ぶ場合であっても、他方の情報を参考にすることによって非常に理解しやすくなるのである。さらにCTのみで病変を探し出すトレーニングをしておくことは、既に広く普及しているCTでしか読影できない状況において、PETを待たずに正診につながる可能性があるかもしれない。
CTの読影が専門の放射線科医、PET研修が目的の放射線科医、核医学科医、PETが臨床の現場で使われだして、何か勉強をしておきたいと考える意欲的な外科医、内科医、婦人科医の諸先生方にお薦めする。

序文

目次

第Ⅰ部 基礎編
1.FDG-PETの臨床応用
2.FDG-PETについての基礎知識
3.FDGの生理的集積について
4.画像融合について
第Ⅱ部 臨床編
1.肺癌 9症例
2.乳癌 2症例
3.舌癌 1症例
4.大腸癌 19症例
5.悪性リンパ腫 6症例
6.膵癌 2症例
7.転移性肝癌 1症例
8.食道癌 1症例
9.胃癌 2症例
10.婦人科癌 5症例

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